一眼レフを買って、きれいな写真をガンガン撮っていますか?
せっかくの高画質の一眼レフですし、誰もがその機能を余すことなく発揮させたいと思いますよね。おしゃれな写真をいっぱい撮って、インスタにアップして… 考えると楽しくてたまりません。
でも、実際は一眼レフを始めたはいいけど、なかなか思うようにうまく写真がとれないという方も多いのではないかと思います。
一眼レフは機能や画質は素晴らしいのですが、正直使いこなすことが一番難しいと思います。
そこで、今回はカメラ撮影の時に基本となる『構図』について解説していきたいと思います。
この構図を知っているだけで、写真の撮り方は驚くほど変わってくるのです。
スポンサーリンク
一眼レフで使う構図とは?
構図(こうず)とは、一眼レフを構えて写真を撮るときにモデルとなる被写体をどこに配置するかということです。
例えば、人を撮影するとします。
- その時に人を中心に持ってくるのか
- 右下に持ってくるのか
- それとも左上に持ってくるのか
この位置決めのことを言います。
風景写真を撮るときにも、撮りたい景色をどこに配置するかで写真の写り方はがらっと変わってきます。
構図の作例も誰もが撮れるように、あえて実際家から出て数分の場所で撮った日常の写真を使っています。
では、作例を交えて解説していきたいと思います。
①基本中の基本 【日の丸構図】
構図を知らない人でも必ず知らず知らずのうちに使っているのが、この日の丸構図です。
日の丸構図とは、日の丸に例えてモデルとなる被写体をど真ん中に持ってくる基本となる構図です。
被写体を強調したい時やインパクトの強い被写体を撮影する時によく使われる構図です。
ポートレート撮影(人、もの、ペット)
日の丸構図は、子供やペットなど自分の思い入れの強い被写体を撮る時によく使われます。
ものでも、目についた珍しいものやあえて大きく切り取りたい時に使うと、良いですね。
日の丸構図の作例
神社のこまいぬ
灯篭の写真
このように見た目のインパクトが強い被写体の場合は、日の丸構図が一番しっくりきますね。
撮った写真で何を伝えたいかを考えると、主題がわかりやすくなるので、おすすめです。
②基本を崩す【三分割法】
写真の枠を3つに分割して、その交点に被写体を置くメジャーな方法です。
構図を知らない人でも気がついたら、知らず知らずのうちに使っているかもしれません。
空間を広くとることで、写真に広がりを持たせることができ、ゆとりのある写真に仕上がります。
人やオブジェをあえてその交点上に置くことで、見る人にその目線の先を想像させることができます。
- ポートレート撮影
- 風景写真
三分割法はポートレート撮影で、何か物足りない時などに使ってみると、新しい発見がある構図です。
一眼レフ初心者が1番最初に使ってほしいおすすめの構図の1つです。
三分割法の作例
こまいぬの後ろから、あたかもこまいぬが景色を見ているかのように見立てて撮ってみました。
三分割法を使うことによって、目線の先に空きができ、何かを見ているのか?ということまで想像させることができ、一味違った演出ができるようになります。
③プロの写真を真似る【四分割法】
三分割法をさらに細かく分けて、16分割して考える方法がこの四分割法です。
三分割法の応用として、さらに空間に広がりを持たせたい時におすすめの構図です。
三分割法と比べて、さらに空間に広がりを持たせることができるため、風景と人物を入れるような写真の時には向いている構図であると言えます。
- ポートレート撮影
- 風景写真
四分割法は広い画角でないと、その広がりを表現しにくいので、風景写真の中に人を入れ込んで撮影する時に向いています。
逆に狭い場所では、ごちゃごちゃした写真になりがちなので、使う時は注意が必要です。
四分割法の作例
オブジェを右下の交点に配置し、4分割法で撮影しています。
風景の広がりはそのままに、でもものや人を中に入れ込ませて撮りたい時にはおすすめです。
奥行きが出やすいので、オブジェは近づいて撮った方が背景を広く写すことができます。
④建物をダイナミックに【三角構図】
三角構図とは、図の通りモデルとなる被写体を三角形に見立てて撮影する方法です。
三角形なので、ある程度の大きさがある被写体がしっくりはまります。
ただ、あまり狭いところで撮ってしまうと、フレーム内に入りきらなくなるのである程度大きい被写体を撮影する時に向いています。
風景写真
主に城や寺などの建造物は特におすすめの構図で、建物や背の高いオブジェを撮るときに向いておいます。
他にも広角レンズで狭い画角を広く切り取りたい時に使えるテクニックにも応用がききます。
三角構図の作例
神社の本殿
神社の階段
神社の本殿を撮影してみました。
広さや大きさをやや強調するためには、少ししゃがんでローアングルで撮ってみるといいです。
三角構図は何も建物だけに愛用されるものではありません。建物以外にもいろいろと使い道はあります。
⑤奥行きを出す【放射構図】
放射構図とは、その名の通り被写体を放射線上に見立てて撮影する方法です。
少し難しく聞こえるかと思いますが、やってみると意外に簡単で放射構図を使うだけでかなり写真が上手になったと思えるくらいいい写真が撮れます。
風景写真を撮るときによく使われ、特に広角レンズで風景写真を撮るときにおすすめです。
風景写真
狭い風景を広く写すときにおすすめで、広角レンズで狭い風景を見た目よりも広く写したい時におすすめの構図です。
三角構図でも広く写すことはできますが、放射構図に変えることによってさらに奥行きを出すことが可能となります。
放射構図の作例
神社の境内
境内の風景
放射構図は、奥側から広がりを持たせるための手法です。
写真の中心と考えらえる交差点は、できる限り写真の奥側に配置する方がおすすめです。
放射構図は少しイメージしにくいので、体で覚えることが速いです。
何枚か撮っていると、コツがわかってくるので気長にいろんなパターンで撮影してみてください。
⑥写真に立体感を出す【対角構図】
対角構図とは、モデルとなる被写体を対角線上に置く方法です。
まっすぐに配置するよりも、あえてその配置のバランスを崩すことにより、写真全体のレイアウトを変えることができます。
この構図を使う時は、カメラを斜めに構えることもあるので、最初はとっつきにくいですが、立体感のある写真となるメリットがあります。
- ポートレート撮影
- テーブルフォト
- 風景写真
風景とものを合わせて撮る時や、特にテーブルフォトには簡単に応用がききます。
おしゃれな雑貨などを2つ並べて撮影すると、写真に奥行きと立体感が出て少しストーリー性を足すことができますよ。
対角構図の作例
神社の紅葉
祭事用の道具
同じ2つのものでも真横に並べずに、あえて対角構図とすることができます。真横や縦に並べるのとは、イメージががらっと変わってきます。
一眼レフの基礎構図【まとめ】
構図は、他にもまだまだたくさんありますが、紹介した6つの構図を覚えるだけで、写真のテクニックは格段にアップします。
一眼レフを買っていろいろと撮ってみたけど、なかなかいい写真が撮れない人は、ぜひ1度試してみて下さい。
今回紹介した作例は全て私の家の近所で撮ったものばかりです。誰もがどこでも見る写真で紹介するからこそ構図の良さがシンプルに伝わりますよね。
私の上達と合わせて、また他の構図の紹介もしていきたいと思います。