プログラムAEは、一眼レフに少し慣れてきたら積極的に使いたい撮影モードの1つです。
オートモードで撮っていると、思わぬところで意図しない写り方になってしまいがち。
急にフラッシュ光ってしまったり、明るいのに暗く写ってしまったり…。
そんな時に、プログラムAEモードは便利です。
この記事では、プログラムAEモードの特徴や使い方を中心にまとめました。
一眼レフを初めて手にした時に悩んでいた経験を踏まえて、ご紹介します。
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一眼レフのプログラムAE=自動露出
一眼レフのプログラムAEは、自動露出と呼ばれています。
AE(=Auto Exposure)の略で、和訳すると『自動露出』です。
ほとんどのメーカーで、PモードがプログラムAEになっています。
カメラの基本となる絞り(F値)とシャッタースピードをカメラ側で自動で決めてくれます。
全自動モードやシーン別の撮影モードからのステップアップに最適です。
絞りとシャッタースピードをカメラが自動で決めてくれる【プログラムシフト】
プログラムAEモードでは、絞りとシャッタースピードの数値をカメラが決めてくれます。
- F2.8 → 1/500秒
- F5.6 → 1/125秒
- F8 → 1/60秒
カメラを被写体に向けた時に設定値を決めてくれるのですが、プログラムAEモードはこの数値を変更できます。
F値かシャッタースピードを変えれば、もう片側の設定値をカメラ側で自動調整。
つまり、カメラが選ぶ設定で撮れるため、失敗しにくいというメリットがあります。
露出(明るさ)は自分で調整可能
絞りとシャッタースピードの数値はカメラが決めますが、露出(明るさ)は自分で決めることができます。
背景のぼけ具合や写り方のイメージを決めて、細かな明るさを調整可能。
カメラ任せでも失敗しにくいところが、プログラムAEのいいところです。
全自動やシーン別モードとプログラムAEの違い
一眼レフを始めた頃はオートモードやシーン別の撮影モードを使うことって多いですよね。
事実、僕も最初は風景モードとか夜景モードを使っていました。
でも、どうも自分の思うような感じには撮れないことが多かったんです。
その原因はカメラの仕組みにありました。
オートモードとプログラムAEで設定できる項目を比較してみました。
設定項目 | オートモード | プログラムAE |
AFモード | ◎ | ◎ |
ドライブモード | ◎ | ◎ |
フォーカスエリア | ー(カメラが決める) | ◎ |
測光モード | ー(カメラが決める) | ◎ |
絞り | ー(カメラが決める) | ◎ |
シャッタースピード | ー(カメラが決める) | ◎ |
ISO感度 | ー(カメラが決める) | ◎ |
ホワイトバランス | ー(カメラが決める) | ◎ |
フラッシュ | ◎ | ◎ |
ピクチャースタイル | ー(カメラが決める) | ◎ |
プログラムAEだと全ての項目を自分で調整することができますが、オートだと自分で決められる項目が少ないことがわかります。
ほとんどの項目をカメラが決めてくれる分楽ですが、思うような明るさや色合いで写せないことも。
カメラは僕たちが肉眼で見ている明るさや色合いはわかりません。
そのため、写真に写すと違和感が出てしまいます。
プログラムAEの特徴と効果的な使い方
プログラムAEは、設定で失敗しにくい撮影モードです。
オートモードもほとんどの設定をカメラ側で決めてくれますが、背景のぼけ具合などを決めることはできません。
プログラムAEのメリット部分をいかして、効果的に使う方法をご紹介します。
絞りとシャッタースピードが固定されるので失敗しにくい
絞り優先やシャッタースピード優先モードだと設定値の変化を理解していないと使いにくいですが、プログラムAEはどちらも自動設定してくれます。
オートモードとの違いは、背景のぼけを自在に操れるという点。
絞りのダイヤルをまわせば、ブレにくいシャッタースピードが設定されます。
そのため、細かく追い込んで撮るとき以外はミスショットも減るのが魅力です。
明るさ(露出)やISO感度は自分で決められる
オートモードだと露出やISO感度は自動設定になるため、撮影の自由度は低くなります。
しかし、プログラムAEモードを使えば露出もISO感度も自分で設定可能。
絞りとシャッタースピードが固定されますが、明るさは露出やISO感度でも調整できます。
特に、ISO感度をいろいろ試せるところがメリットです。
ISO感度は暗所や室内撮影などで使うことが多いですが、プログラムAEを使っていれば撮りながら勉強することもできます。
ただ撮るだけのオートモードから、撮影の自由度が高くなるところがプログラムAEモードのいいところです。
プログラムAEが便利な撮影シーン
プログラムAEが便利なシーンをいくつかご紹介します。
全てに共通して言えるのは、失敗するとまずい場面です。
- 運動会など
- イベントなどの撮影
- 集合写真
プログラムAEなら、がっつり失敗する写り方はしません。
絞り優先モードになると、絞りの数値を大きく変えた時に白飛びしてしまってあたふたしたり、シャッタースピードが早すぎたりということがあります。
マニュアルモードで露出を固定して撮れるようになれば問題ないのですが、不慣れなうちは難しいものです。
プログラムAEは、絞りを決めたらシャッタースピードも固定されます。
そのため、やりすぎた設定になることがないのでミスショットが減るんです。
プログラムAEの特徴と使い方【まとめ】
あなたが今、オートモードを使って撮っているなら、一度プログラムAEモードを使ってみてください。
背景をぼかしたり、変えられる設定項目も増えて今よりカメラが楽しくなるはずです。
いきなりマニュアルモードを使うと、設定がよくわからず嫌気がさす原因となりかねません。
1つずつステップアップしていくと、理解もしやすく結果として上達の近道になります。
Pモードに変えるだけなので、試してみてくださいね。