キヤノンの一眼レフで中級機に位置付けされるのが、OO系のシリーズです。
70Dや80Dなど、随時改良されて90Dが発売されています。
どちらも10万円を超える高いカメラですが、かなり長く使えるモデルです。
90Dは80Dの後継機種ですが、80Dでもカメラとしての性能は十分。
この記事では、EOS80Dと90Dの違いを詳しく比較しました。
表メインでまとめてあるので、すぐに違いを知ることができます。
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EOS80Dと90Dの値段差は約7万円
まず一番最初に気になるのが、値段の違いですよね。
実売価格で見てみると、だいたい5〜7万円近く変わってきます。
APS-C機の中で90Dはいいお値段がするので、エントリーモデルで考えるなら80Dを検討するのもアリですね。
具体的に5万円以上の値段差で何がどう違っているのか、ご紹介します。
早見表で見るEOS80Dと90Dの違い
80D | 90D | |
有効画素数 | 約2420万画素 | 約3250万画素 |
連写速度 | 最高約7.0コマ/秒 | 最高約11コマ/秒 |
映像エンジン | DIGIC 6 | DIGIC 8 |
ISO感度 |
|
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動画性能 | フルHD | 4K |
顔検出 | ライブビュー |
|
流し撮り機能 | ー | ◎ |
静音撮影 | ー | ◯電子シャッター |
ファイル形式 | JPEG/RAW | JPEG/RAW(C-RAW) |
マルチダイヤル | 1つ | 2つ |
メモリーカード | UHS-Ⅰ | UHS-Ⅱ |
EOS80Dと90Dの違うところを一覧でまとめてみました。
全体的にスペックは大幅に向上しています。
値上がり分を考えれば、当然かなという印象です。
高画素化や連写機能の強化、電子シャッターによる静音撮影は子供の発表会とかで活躍してくれそうですよね。
難しい流し撮り専用のモードが用意されているので、失敗も減らせます。
また、90DはEOS 7D MK2のように測距エリア用のジョグダイヤルがつきました。
EOS80Dと90Dのスペックの違いを比較
具体的にEOS80Dと90Dの違いを詳しく比較してみました。
あとで変わっていないところもご紹介しますが、ここでは2機種の違いを中心に解説します。
カメラ全体のスペックの比較
80D | 90D | |
有効画素数 | 約2420万画素 | 約3250万画素 |
センサーサイズ | APS-C | |
映像エンジン | DIGIC 6 | DIGIC 8 |
ISO感度 |
|
|
内蔵ストロボ | オート | リトラクタブル式 |
Wi-Fi | ◎ | ◎Bluetoothあり |
重量 | 650g | 619g |
90Dは、3000万画素超えと高画素化されているのが大きな違いです。
センサーサイズは同じAPS-Cですが、細かいところまで解像してくれるのは90Dが有利。
スペックが上がっているのにカメラの重量は軽くなっています。
常用ISO感度も改善されており、90Dは中級機として十分な1台です。
AF・シャッター系のスペックの比較
80D | 90D | |
AF測距点 | 45点 | |
AF測距エリア | 4種類 | 5種類 |
シャッター速度 | 1/8000〜30秒、バルブ | 1/8000〜30秒、バルブ
※電子シャッター時1/16000まで |
同調シャッター速度 | 1/250秒 | |
連写速度 |
|
|
AF測距点は変わっていませんが、連写性能は大幅に上がっています。
測距エリアでスポット1点AFが追加され、より詳細なピント合わせが可能。
画像引用:キヤノンEOS90D詳細ページ
流し撮り時にシャッタースピードを自動的に設定してくれる『流し撮りアシストモード』もEOS初搭載。
瞳にピントを合わせる瞳AFや、ファインダーでもピントを追従してくれるのは90Dの強みです。
バッテリー・液晶関係のスペック比較
80D | 90D | |
撮影可能枚数 |
|
|
ライブビュー撮影 | ◎ | ◎ |
バリアングル液晶 | ◎ | ◎ |
液晶サイズ | ワイド3.0型/TFT式カラー液晶モニター | ワイド3.0型(3:2)/TFT式カラー液晶モニター |
液晶ドット | 約104万ドット |
バッテリーの持ちに関しては、80Dでも十分です。
動画もバンバン撮りたい方は90Dを選んだ方がいいかもしれません。
ライブビューやバリアングル液晶はどちらも同じです。
90Dは液晶画面のアスペクト比が3:2。
バッテリーや液晶面で比べると、どちらの機種でも問題ないレベルです。
動画撮影時のスペック比較
80D | 90D | |
記録サイズ/フレームノート |
|
|
ビットレート |
|
|
動画性能で比べると、90Dが有利です。
4K動画の撮影に対応しているので、一眼レフで動画を撮りたい場合は90Dを選んでおくと安心。
ビデオカメラを持っているなら、80Dで写真のみで使うのもアリです。
動画の読み込みのこともあって、メモリーカードの規格が高速化されたのかもしれません。
EOS80Dから90Dになっても変わっていないところ
90Dになってから変わっていないところもいくつかあります。
全体的な外観はもちろん、他の部分で変更されていない箇所は主に3つでした。
- AF測距点
- ファインダーのスペック
- 映像出力
オートフォーカスの測距点は80Dから45点のままです。
また、ファインダーまわりのスペックも80Dから変わっていません。
この状態で値段差7万円をどう考えるかが迷いどころと言えそうです。
EOS80Dと90Dの比較【まとめ】
80Dから大幅なスペック向上を果たした90Dですが、その代償に値段も上がっています。
APS-Cを使っていると、いつか必ずフルサイズが欲しくなってくるもの。
それなら、安く買える80Dを買っておいて6D系に買い替えする方が結果として安くつきます。
70Dを使っていた僕からすれば、80Dでもすでに十分すぎるスペックだなと思いました。
80Dで広角などの交換レンズを買う方が、カメラとして楽しみが増えます。
80Dや90Dなど、キヤノンのAPS-C全般に使えるおすすめのレンズたちをまとめてみました。