レンズペンはレンズ掃除に持っておきたい便利グッズの1つです。
どれだけ丁寧に使っていても、レンズには砂埃など細かい汚れがついてしまいます。
そんな時にレンズペンがあれば、どこでもささっとレンズの掃除ができて便利です。
値段もアマゾンで2000円もしないので、1本は持っておきたいアイテム。
この記事では、レンズペンの特徴や具体的な使い方を写真付きで解説しています。
レンズペンの残念なところもあわせてご紹介するので、まだ持っていない方は参考になさってくださいね。
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レンズペンは一眼レフのレンズ掃除に必須のグッズ
レンズは作りがデリケートなため、普通のティッシュやタオルで掃除すると傷がつくかもしれません。
レンズペンはセーム皮とカーボン粉末から作られており、静電気防止や埃の付着を抑制する効果も期待できます。
セーム皮は車のボディの拭き上げにも使われるカモシカの皮を植物油でなめしたもの。
繊維が細かく、傷がつきにくいのが特徴です。
ハクバから発売されているレンズペンの種類は、大きく分けて5つあります。
種類 | 用途 |
レンズペン3 | レンズ用 |
レンズペン3 デジクリア | 液晶・レンズ用 |
レンズペン3 フィルタークリア | レンズフィルター用 |
レンズペン3 マイクロプロ | ビューファインダー用 |
レンズペン3 ミニプロ | コンデジ用 |
ビューファインダーの掃除はファインダー用しかレンズペンが入らないので、必要な場合はセットで買うとお得です。
特に必要なければ、レンズペン3が1本でも十分。
まずはじめに、レンズペンのいいところからご紹介します。
レンズ掃除の仕上げ作業する時にあると便利
レンズ掃除はゴミや埃など大きい汚れを除去した後、細かい汚れを取っていきます。
ただ、仕上げ作業に目の荒いタオルなどを使っていては仕上げにはなりませんよね。
仕上げ作業をクリーニングティッシュでしていたら、拭き残しが出てしまいます。
静電気で埃を集めながら、効率よく汚れも落とせるのがレンズペンのいいところです。
レンズペンは旅行などいつでも持ち運びできる
レンズペンは胸ポケットにも入るサイズなので、カメラバッグはもちろん、ポケットにも入ります。
そのため、レンズペンはどこに行く時でも持ち運びが可能です。
お出かけ先でレンズが汚れてしまった場合も、さっと取り出してこするだけである程度の汚れは落とせます。
まさにコンパクトさは正義で、どんなカバンでも収納OK。
レンズペン本体とハケも隠れているため、普段は何かに当たって傷ついたり汚れることもありません。
レンズペンのヘッドは交換用も付いていて長く使える
一番シェアの高いハクバ製のレンズペンは、交換用のヘッドが同梱されています。
僕のレンズペンもついていたんですが、いつの間にか無くしてしまいましたw
先端部分は長い間使っていると、曲がってしまいます。
汚れがついたらレンズ掃除には使えなくなるので、汚れてきたなと思ったら交換の時期です。
ただ、僕のレンズペンセットも2年近く使っていますが、まだ現役で使えています。
レンズペンの先端部をたまにウェットティッシュ等で拭くだけでOKです。
汚れてきたなと思ったら、レンズペン先端を掃除してみてくださいね。
レンズペンと一緒に揃えておきたい3種の神器
レンズの掃除は、レンズペン以外にもいくつか便利なグッズがあります。
レンズペンだけでは汚れが取りきれなかったり、拭き残しがあったりと仕上げがイマイチ。
そんな時に便利なグッズもあわせてご紹介します。
レンズ自体がデリケートなので、クリーニングティッシュはカメラ専用の物を使うと安心です。
あとは埃を飛ばすブロワーがあると、さらに掃除が楽になります。
アマゾンなどで安く買えるので、持っていない方は揃えておきましょう。
ハクバ製のレンズペンを使ってレンズを掃除してみました
僕が普段から使っているハクバのレンズペンで、レンズの掃除をしてみました。
レンズ用単品ではなく、ファインダー・液晶画面用がセットになったモデルを使っています。
3本セットで買うと安くなるので、今からレンズペンを検討している方はおすすめです。
レンズ掃除前にわかりやすいように、あえて指紋をつけました。
この状態からレンズを掃除していきます。
掃除の順序は、以下の4ステップです。
- ブロワーで大きなゴミを飛ばす
- クリーニングティッシュで拭く
- レンズペンで掃除する
- ハケで仕上げる
レンズに付着した埃やゴミをブロワーで飛ばす
まずは、レンズ全体についた埃をブロワーを使って飛ばします。
油汚れでない限りは、すぐに取れるのでブロワーから空気を送ってください。
埃がついたままでこすると、傷がついてしまうかもしれません。
レンズの端はまだ埃がつく可能性もあるため、最後の仕上げでやります。
クリーニングティッシュで指紋や油汚れを拭き取る
指紋など皮脂汚れがついている場合は、レンズペンだけでは取りきれません。
レンズ全体を見て汚れているなと思ったら、先にクリーニングティッシュを使いましょう。
あまり力を入れなくても、汚れは落とせます。
レンズペンを使ってレンズの表面を掃除する
大きな汚れを落としたら、レンズペンを使って表面の掃除をします。
レンズペン表面をレンズに押し当てて、こするだけでOKです。
表面が摩耗してすり減ってくると、逆に汚れがつくので、ヘッド交換のタイミングと覚えておきましょう。
レンズペンのハケで埃を飛ばす
レンズペンで細かい汚れを落としたら、最後に反対側のハケを使って細かい埃を除去します。
うまく取れない場合は、ブロワーと併用すれば大丈夫です。
指紋や汚れがひどくても、これだけきれいになります。
10分もかかっていないので、汚れがひどくなければ数分で掃除完了です。
クリーニングティッシュはカメラ本体や液晶部分にも使えます。
レンズだけではもったいないので、ついでにグリップなど手垢がつきやすい場所も掃除しておきましょう。
レンズペンはファインダーや液晶画面も掃除できる優れもの
セットタイプのレンズペンなら、レンズ以外も掃除できます。
中でも一番重宝するのがファインダー用のレンズペンです。
ファインダーは小さく狭いので、埃がたまっていてもなかなか掃除ができません。
普段のぞくところだけにきれいにしておきたいところですよね。
ファインダー専用に作られているので、隅々まできれいにできます。
正直、フィルター用はあまり使っていません。
口径の大きいレンズと小さいレンズ用などで使い分ければOKです。
レンズペン使用のデメリットと対処法
いいところばかり書いてきましたが、レンズペンにも残念な部分はあります。
実際使っていて感じたレンズペンのデメリットをいくつかまとめました。
レンズペンは水分の除去はできない
レンズペンのチップ部(先端)の材質は、セーム皮とカーボン粉末です。
セーム皮だけなら吸水性は高いですが、カーボン粉末と混ざっているため、触った感じはしっとりしています。
そのため、水分の拭き取りは苦手です。
湿気があるくもりを拭き取ると、汚れが伸びてしまうところがデメリット。
気温差などで湿気がついてしまった場合は、先に乾燥させるかクリーニングティッシュで拭き取ってください。
汚れがひどい場合は汚れを伸ばしてしまう可能性がある
レンズペン自体に汚れを落とす成分は含まれていないため、単体でひどい汚れは落とせません。
埃や簡単な汚れなら落とせますが、指紋などの汚れは厳しいです。
がんばってこすれば落とせるかもしれませんが、レンズペンの性能が低下してしまう可能性があります。
汚れがついた場合は、クリーニングティッシュと併用してください。
レンズペンの粉がつく場合がある
レンズペンのチップ部分に含まれるカーボン粉末が、掃除後にレンズにつくことがあります。
使い始めやヘタってくると、粉末が残ることも。
粉末が結構細かく、拭き取りにくいため、ちょっと面倒に感じてしまうかもしれません。
粉末が残ってしまった場合は、ハケやブロワーで除去すればOKです。
特に異常ではなく、材質によるものなので気にする必要はありません。
レンズの保管方法や扱い方を見直してみよう
レンズペンがあれば掃除は楽になりますが、日頃からの保管方法や使い方を見直すことも大切です。
普段から意識しておけば、レンズに埃や汚れがつくのを防げます。
- プロテクターをつけておく
- 使わない時はレンズキャップをしておく
- 密閉空間で保管する
レンズの保護フィルターはもちろんですが、撮らない時は都度レンズキャップをつけておきましょう。
ストラップによってはレンズが前向きになるので、埃が入り込んでしまいます。
家での保管も防湿庫など密閉されたところにおくと安心です。
部屋は埃が飛び交っているため、防湿庫や除湿ケースを使ってくださいね。
レンズペンのレビュー【まとめ】
レンズペンはレンズ掃除に持っておきたいアイテムの1つです。
拭き掃除と埃飛ばしもできて、どこにでも持っていけるので、1つは持っておきましょう。
1つ買っておけば、2年近くは使えて経済的です。
レンズやカメラの保管方法についても別記事でまとめたので、参考になさってください。