夏が来ると、海や川に出かけることが多くなりますね。
そんな時、気を付けなければならないことがいくつかあります。
特に海へ行くと、ついつい開放的な気分になってしまいがちでカメラのことを忘れてしまいがちです。
忘れてはいけないことが、一眼レフは精密機器です。
一眼レフは高いですし、万が一故障したら最悪です。
そこで、この記事では一眼レフを海や川で使う時、特に注意しなければならない理由とその対処方法、お手入れ方法までをまとめました。
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一眼レフと海の相性は悪い
基本的に一眼レフは、海との相性は良くはありません。
海は砂や埃、潮風や塩水の塩分、炎天下の暑さなど精密機器である一眼レフが苦手とするものばかりだからです。
海にカメラを持っていくのは怖いという方は、スマホで兼用するのも手です。
最近のスマホカメラってすごいきれいに撮れます。
実際に、スマホと一眼レフの画質を撮り比べてみたので、参考にしてみてください。
カメラを海に持って行く時の注意点
楽しいことばかりの海ですが、一眼レフにとっては辛いことばかりなんです。
具体的に海での危険要素を挙げてみると、
- 暑さ・熱
- 水濡れ
- 海水の塩分
- 砂・粉塵
およそこの4つに分類できます。
一眼レフの暑さ・熱対策
まずは、暑さと熱です。
海へ行く季節は当たり前ですが、夏ですよね。
しかも、海水浴場などは炎天下の環境が多いです。
テントやタープがあると、直射日光は避けられますが、暑さはどうしようもありません。
直射日光をもろに浴び続けていると、スマホでもそうですが、本体がかなり熱くなってきます。
Canonのエントリークラスの一眼レフであるEOS Kiss X8iのカタログ情報を見てみました。
使用可能温度 | 0℃から+40℃ |
使用可能湿度 | 85%以下 |
夏は湿度が低くカラカラしているので、湿度は無視しても構いませんが、気になるのは使用可能温度。
0℃から40℃までと書かれています。
普通に海水浴場で気温が40℃を超えることは少ないですが、置いている状況によっては40℃は軽く超えてしまう恐れがあります。
先に説明しましたが、炎天下に置いておいた場合です。
そのまま放置して泳いで遊んでいると、帰ってきたらカメラが大変なことになってしまう可能性があります。
一眼レフが水濡れする
一眼レフを海で使うとなると、気を付けたいのが『水分』です。
いくら海の中に持って入らないとは言っても、ビーチや砂浜でも水分がつかないということはありません。
- ペットボトルがこぼれる
- 海から上がってきた時に水がかかる
いろいろな要素で水濡れの危険はあります。
ビーチや砂浜に置いておく際は、机の上などできるだけ水がかかりにくい場所に置くようにしましょう。
海水の塩分が一眼レフにつく
直接的には水分と同じことのように聞こえますが、ちょっと違います。
海水に含まれる塩分がカメラ本体についてしまうと、白く白化する現象が起こります。
身近な例で言うなら、手汗も同じです。
人間の汗も塩分のかたまりなので、汗をかきすぎると塩分を失ってしまい脱水症状になってしまいますよね。
黒いTシャツを着てスポーツをした後に、汗で背中が白くなってしまったことはありませんか?
あの現象も同じなんです。
夏の暑さでカメラに手汗がつくのを防ぐことは難しいですが、手汗を抑えることはできます。
手汗を抑えるハンドクリームを見つけて買ってみましたが、少しマシになりました。
汗かきの僕でもそれなりに効果はありました。
カメラだけでなくパソコンのキーボードなんかにもつきやすい手汗対策としても使ってます。
効果がなかったら返金できるので、気軽に試せておすすめです。
砂・粉塵対策
一眼レフは構成が複雑なことから、コンデジに比べて隙間が多く、砂や埃が入りやすくなります。
防水カメラやゴープロなどは、使用用途がアウトドアなので、設計段階で砂や粉塵が入りにくく作られています。
そんな時に便利なのが、レンタルサービスです。
ちょっと使ってみたい・試してみたいという時に便利で、僕も季節モノのカメラは基本レンタルで済ませています。
海で一眼レフのトラブルにあった場合の対処方法
海で一眼レフを使う時の注意点を4つ挙げましたが、海で使ってはいけないと言う訳ではありません。
危険な要素をわかった上で使えば、安心です。
海で一眼レフを使う時のトラブル・対処方法についてまとめてみました。
カメラ本体が熱くなってしまった時
直射日光などでカメラ本体が熱を持ってしまった場合は、日陰に置いて熱が冷めるのを待ちます。
熱いからといって濡れタオルでくるまったりしないようにしてください。
あと、熱い状態の時はできるだけ電源を入れないようにしましょう。
放電を防ぐために一時的にバッテリーをはずすことも有効です。
カメラが水濡れしてしまった時
カメラ本体に水がついてしまった時は、乾いた布やクロス(ティッシュでもOK)ですぐに拭き取りましょう。
なければタオルで拭いても大丈夫です。
放置しておくと、水分がカメラの中の方まで染み込んでしまい、大事に至ってしまうこともあります。
気づいたら早めに対処するようにしましょう。
カメラに海水がついてしまった時
海水の場合でも水と同じく早く拭き取ることが大切です。
塩分は乾いてしまうと、シミになってしまうことがあります。
水分と同様に、とにかく早く拭き取るようにしてください。
拭き取りはカメラ用のクリーニングティッシュを使う方がいいです。
持っていない場合は、市販のウェットティッシュでもいいですが、ものによっては刺激の強い成分が含まれるものもあります。
そのため、カバンの中にカメラ用のクリーニングティッシュは常備しておきましょう。
クリーニングティッシュは安くで手に入るので、一眼レフを買ったらセットで買っておくと便利です。
カメラに砂や埃がついてしまった時
埃が入ってしまった時は、ブロワ―で飛ばせばとれます。
容量の大きいブロワ―を1つ持っておくことをおすすめします。
僕が普段から愛用しているブロワーはこれです。
砂が入り込んでしまった場合は、ブロワ―で取り除くのではとりきれないこともあります。
どうしてもとれない場合などは、家に帰ってからPC内部清掃用のエアダスターを使ってください。
ただ、エアダスターは持っていかないようにしましょう。
車内に置いておくと高温で破裂してしまう危険もあるので、自宅へ帰ってからやるようにしてください。
一眼レフを海に持っていた後のお手入れ方法
海へ持っていっている間もいろいろと気を使う場面がありますが、一番大切なことは家に帰ってきてからのお手入れです。
気をつけて使っていても、潮風などでカメラに砂や塩分が全くつかないということはありません。
潮風はカメラやレンズの金属部分に当たると、変色やサビが発生してしまう恐れがあります。
できるだけ早い段階でカメラとレンズの掃除をするようにしましょう。
カメラとレンズの掃除方法については、『レンズペンでカメラとレンズのカビを防ぐ掃除のやり方』で詳しく解説していますので参考にしてください。
海水浴場では一眼レフの盗難にも注意が必要
海で危険なのは、カメラのトラブルや故障だけではありません。
一眼レフは盗難の危険性もあります。
荷物を置きっ放しで海へ泳ぎに行って留守番が誰もいないところに、カメラを置いておくのは危険です。
日本は海外と違って治安もいいので、ついつい安心してしまいがちですが、万が一帰ってきてなくなっていたらもう最悪ですよね。
カメラは小さいので、カバンにも入れやすく盗難にあっても周りの人に気づかれにくいんです。
できたら、交代で1人は留守番してもらうと安心です。
無理ならタオルで包んでおいたり、カバンの中にしまっておくようにするとまだリスクは減らせます。
海へ一眼レフを持ち込む時のおすすめ装備
おすすめ装備と言うと、ドラクエみたいなイメージになりますが、アクセサリーと考えてくださいね。
基本的には持っていかなくても撮影自体には問題ないですが、とっさのトラブルに対応できたりするのでカメラと一緒に持って行くと便利です。
- ブロワー
- クリーニングティッシュ
- タオル
- レンズペン
先に紹介したブロワー、クリーニングティッシュと合わせて、レンズペンもあると万全です。
クリーニングティッシュで拭き取った汚れをさらにきれいに拭き取ることができるので便利です。
クリーニングティッシュはアルコールが含まれているので、拭き跡が残ってしまうことがあります。
その拭き跡を取るのがレンズペンの役割です。
小さいので、海だけに限らずいつもカバンに潜ませておきたいアイテムの1つです。
あとは、暑いので熱を持たないようにかぶせておく用のタオルもあると重宝します。
一眼レフを海に持っていく時の注意点【まとめ】
一眼レフは精密機器なので、神経質になりすぎるくらいがちょうどいいです。
外へ持ち出す時には何が起こるかわからないので、カメラバッグの中には最低でもクリーニングティッシュくらいは入れておきましょう。
個包装タイプのものであれば、かさばらずに持ち運べるのでおすすめです。
BBQなどお酒を飲むような場で一眼レフを持っていく時も注意が必要です。
いつもと違うところへ持ち運びする時は少し構えてもしもの準備をしていくと最悪の場合に安心ですね。