一眼レフ使ってるのにピントが合わない!
大丈夫です。その悩み、すぐ直せます。
ピントが合わないのはカメラの設定や合わない撮り方をしているからです。
ピントがバシッと決まれば、感動するくらい綺麗な写真が撮れるようになります。
ピントの悩みとはここでおさらばです。
では、行ってらっしゃいませ。
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カメラでピントが合わない4つの理由
カメラでピントが合わないのには考えられる原因があります。
正しい使い方で使っていてピントが合わない場合は、故障の可能性もありますが、まず故障を疑う前に確認しておきたいポイントを4つ紹介します。
マニュアルフォーカスになっている
フォーカスがオートではなく、マニュアルになっているとシャッターボタンを押しても絶対にピントは合いません。
マニュアル(手動によるピント合わせ)なので、シャッターボタンを半押しするだけではピントを合わせることはできないですよね。
カメラの設定よりもよくあるのが、レンズについているフォーカススイッチが知らない間に変わっていることがたまにあります。
レンズについているフォーカス切り替えスイッチをまずは確認してみましょう。
カバンの中に入れて移動しているときなど、ごく稀になることがあります。
測距エリア内から外れている
カメラのピントが合う範囲のことを『測距エリア』と呼びますが、この範囲にピントを合わせたい被写体が入っていないとダメです。
関係ないものにピントが合っていてもシャッター自体は切れますが、測距エリア外でピントを合わせると本来ピントを合わせたい被写体がボケてしまいます。
言わゆる『ピンボケ』というやつです。
測距エリアの広さは、測距点の数によって決まってくるため、カメラごとにその性能は変わります。
例えば、測距点が多くピント合わせが超絶早いと評判の高いソニーのα6500を見てみると、
測距エリアがほぼ写真のフレームいっぱいですよね。
笑えるくらいピントが合います。
要は、このエリア内に被写体が入っていればピントはちゃんと合わせることができます。
被写体との距離が合っていない
ピントが合わせられない時によくあるのが、被写体との距離が間違っているパターン。
使用するレンズにもよりますが、極端に近づきすぎたりするとピントが合わせられません。
レンズにはそれぞれ最短撮影距離というものが設定されているので、ある一定の距離を置かないとピント自体が合わないということになります。
私が普段から愛用しているソニーの単焦点レンズSEL55F18Zで見てみると、
カタログ値では最短撮影距離は0.5mとなっています。
つまり、最低でも被写体からは50cm離れないとピントが合わないということになります。
40cmの距離で撮ろうとしても、ピントは合わないんですね。
なんかピントが合わないなーと感じたら、使っているレンズの最短撮影距離も確認してみるといいですよ。
暗闇や暗いところで撮っている
カメラのオートフォーカスは主に、被写体とまわりの色の違いを判断してピントを合わせる仕組みになっています。
暗い場所や薄暗い室内で、ピントが合いにくいのはこのためです。
明暗差が少なければ少ないほど、どこにピントを合わせたらいいかをカメラが迷ってしまうというわけですね。
しかも、暗い場所では手ブレの危険もグンと上がってしまいます。
色のコントラストに差があればあるほど、ピントは合いやすく、真っ白な背景で真っ白な服を着ているとピントが迷ってしまいます。
同じような色ばかりが集まったところだと、ピントも合いにくくなってしまうので撮影のときは場所も考えて撮るとより失敗写真を防ぐことができます。
一眼レフで使うピントの種類とおすすめの設定
カメラで写真を撮るとき、シャッターを切る前にシャッター半押しの状態にしますよね?
あの時にカメラはピントを合わせています。
オートフォーカスとは読んで字のごとく、自動でピントを合わせてくれる機能で、通常であればシャッター半押しをすると、ピントを合わせてくれます。
マニュアルフォーカスは逆に手動でピントを合わせるということになります。
初心者だけでなく、ほとんどのカメラ好きがオートフォーカスで写真を撮っていると思います。
マニュアルフォーカスは、マクロ撮影時や背景が暗い時などオートフォーカスではピントが合わせられない時に使うといいと思います。
シングルAF(AF-S)
シングルAFは一番よく使われる方式で、止まっているものを撮影する時に使います。
ピントが合っていないとシャッターが切れないので、ピンボケの写真を減らすことができる初心者向けのモードでもあります。
コンティニュアスAF・AIサーボAF(AF-C)
コンティニュアスAFは、AIサーボや動体追従AFとも呼ばれ、名前の通り動いている被写体にピントを合わせ続けるモードです。
一度ピントが合えば、そのまま維持してピントを合わせ続けてくれます。
動き回る子供やスポーツの撮影時などには特に重宝するモードですね。
動体追従AFでフォーカスを合わせると、動く被写体にピントを合わせ続けてくれます。
参考になる動画があったので見てみてください。
sonysatouchiさんが動体追従AFのテストをされている動画を拝借しました。
このようにピントを合わせ続けながら、フォーカス枠が移動していきます。
画面に写っている緑の小さい四角い枠がフォーカス枠です。
動き回る動物に対して追いかけまわしていると思います。これが動体追従AFと呼ばれる機能です。
被写体が動きながらでもピントを合わせ続けてくれて、その間も連写でシャッターを切り続けることができます。
子供や電車など動いているものを写し止めたい場合は、シングルAFではなく、動体追従AFに切り替えるとピント合わせが楽になります。
AFフォーカスAF(AF-A)
AIフォーカスAFは、シングルAFとコンティニュアスAFをカメラが自動で判断して切り替えてくれるモードです。
止まっている時はシングルAFですが、被写体が動き始めたらコンティニュアスAFに勝手に切り替えてくれます。
一見すごいと思う機能ですが、カメラの判断によるので自分の思うように動いてくれないことが多く、イライラしてしまうこともあります。
ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)
DMF拡大前
DMFピント拡大
DMFは普通のシングルAFでピント合わせをした後に、さらにピント部分を拡大してマニュアルでフォーカスを合わすことができるやり方です。
DMFはソニーの一眼レフに採用されており、キヤノンなどメーカーによってはついていません。
止まっている被写体のピントを狙うときは、DMFを使えばさらにピントが合っている部分を拡大してピント合わせをすることができます。
オートフォーカスよりもさらに細かくピント合わせをすることができるので、より精度の高いピントを狙うことができます。
一眼レフのピントの合わせ方
まずカメラでオートフォーカスの設定を確認しておきます。
オートフォーカスは、基本はシングルAFの測距はゾーン設定にしておくといいと思います。
画像引用元:キヤノン EOS Kiss X9i 高速オートフォーカス
ピントを合わせたいところを中央に狙ってオートフォーカスをきかせます。
ピントが合うと枠がついてピピッと音がなります。その状態でシャッターを押し込むと写真が撮影できます。
ピントが合っていない状態だとシャッターがうまく切れないので、ピントが合うところまで距離を調整するようにします。
ピント合わせをしやすくする機能
一眼レフには、ピント合わせをよりしやすくする機能があります。
普通に使っていてもそれほど難しいものではありませんが、フレーミングや構図を考えるときにも便利なのでついでがてら覚えておきましょう。
グリッドラインで位置を把握
ピントと言うよりは、構図やフレーミングするときによく使う機能がグリッドラインです。
三分割の罫線を引いたり、方眼目のマスにしたりメーカーによって違いますが、フレーム内に線を引くことができます。
グリッドラインを使えば、ピントの中央部を特定することができるので、ピント合わせのコツを掴みやすくなります。
中央1点AFやゾーンAFではどのあたりにフォーカスがくるのかを知ることができるので、ピント合わせの勉強にもなりますね。
ピーキングでピント部全体を確認
ピーキングは、フォーカスが当たってピントが合っている箇所が色付けされる機能です。
ピーキングで表示される色や色付けのレベルを設定することができます。
主に黄色や赤色の色が主流となっており、どのゾーンでどのあたりにピントが合うのかをチェックするときに便利な機能です。
ピントを固定して移動できるフォーカスロック
フォーカスロックとは、名前の通り一箇所にピントが合った場所を固定したまま構図を変えるテクニックです。
画面中央でピントを合わせたけど、やっぱりもうちょっと左に持っていきたいというような場面で役立ちます。
構図を変えたりするときには必須のテクニックです。
ピントを合わせる位置による写り方の違い
ピントを合わせる場所を変えることによって、同じ写真でもまた一味違ったものになるので、自分の好きな場所を狙ってピントを合わせてみましょう。
一眼レフはコンデジやスマホとは違って、ピント合わせがかなり細かくでき、狙ったところにきれいにピントを合わせることによって、同じ写真でも全く違った写りで撮ることができます。
実際に一眼レフでピントの場所を変えて写真を撮って、実例を交えながら解説します。
子供とその前に写っているケーキでピント合わせを変えて撮影してみました。
ピントの位置による写り方の違いを見てみて下さい。
手前にピントを合わせる
奥にある被写体をあえてぼかし、手前にあるものにピントを合わせています。
手前にある被写体を際立たせたい時に有効な方法です。
前にあるものを強調して写したい時や、印象的なオブジェがある場合はこの方法でピントを合わせると普通に写すよりも被写体がひきたつのでおすすめです。
奥・後ろにピントを合わせる
立体感を出したい時によく使うピントの合わせ位置です。
通常のオートフォーカスで中央1点であれば、真ん中にある被写体にピントが合いますが、この場合は後ろ側にピントを合わせているため、前に写るものはピントが合っていない状態になっています。
『前ぼけ』とも言います。
一眼レフのピント合わせ【まとめ】
一眼レフのピント合わせはスマホと違って、いろいろな種類の合わせ方があります。
その分、多機能ということですが、理解するのも使いこなすのも時間がかかります。
いろいろ撮ってみて写り方の違いを見ると、大体はわかってくると思います。
難しく考えずに何枚か撮ってみていろいろ試してみてください。