最近、レンズフードを使っていない人をよく見かけます。
レンズフードは見た目がかっこいいからだけではありません。
一眼レフの画質を左右する大切な役割を持っています。
この記事では、レンズフードの役割とその効果、使い方までをまとめました。
レンズフードの効果を理解して、一眼レフとうまく付き合っていきましょう。
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レンズフードの4つの役割と効果
レンズフードはただついているだけではありません。
ちゃんとした役割があります。
最初に、レンズフードの役割と効果から知っておきましょう。
不要な光をカットする(フレアやゴースト防止)
レンズフードの1番の役割は、光のカットです。
太陽光が強い場面などで撮ると、写真にフレアやゴーストが出てしまいます。
フレアを逆にいかした写真なら問題ありませんが、普通は毛嫌いされるもの。
特に直射日光を挟んで撮る場合は、出やすいのでレンズフードがあれば装着すべきです。
逆光下で撮るときに映り込んでしまい、写真全体の色味もおかしくなる原因に…。
晴れた屋外で撮るときは注意しましょう。
レンズの表面に指紋や傷が付くのを防ぐ
当たり前の話ですが、レンズ自体の表面の傷・汚れ防止にも役立ちます。
レンズに保護フィルターがついていても、落下した時の衝撃は吸収できません。
そんな時に、レンズフードがあるとレンズへの衝撃を抑えることもできます。
レンズも安くはないので、大切に扱うなら指紋もつけたくないですよね。
直接触れなくなるため、レンズの汚れ防止には一番効果的です。
雨や雪がレンズの水濡れ防止
雨や雪など悪天候時にもレンズフードは役立ちます。
レンズがむき出しになっている状態よりも、圧倒的に有利ですよね。
レンズ保護フィルターをつけていたらまだマシですが、それでもフードがあるだけでさらに水分の付着を防げます。
雪は雨より大丈夫かと思ってしまいがちですが、油断はできません。
普段からレンズフードをする習慣をつけておきましょう。
単純にファッション性・見た目がいい
機能的な問題ではありませんが、見た目も大切。
レンズフードがついている方が見た目もかっこいいものです。
レンズフードがついているだけで、一眼レフの所有欲は満たされます。
機能性も見た目も必要不可欠なのがレンズフードの存在です。
レンズフードの付け方と普段の使い方
レンズフードの付け方と普段の使い方をご紹介します。
付け方については、まっすぐの状態にしてカチッと音がするまで回すだけでOKです。
斜めの状態で無理に回さないようにしてください。
レンズフードはプラスチック製のものがほとんどなので、破損してしまう危険があります。
カメラ収納時はレンズフードを逆さまに付ける
カメラをカバンに入れておく時や家で保管する時は、レンズフードは反対向きにつけておきます。
そのままでも問題ありませんが、かさばってしまいますよね。
花形フードの場合は先端部が壊れやすいため、動くカバンの中では危険です。
カバンの場所も取ってしまうので、逆さまにつけておきましょう。
撮影する時は前向きに付ける
撮影する時は、普段通り前向きにつけます。
旅行などでストラップをつけた状態でも、レンズフードはつけておきましょう。
人混みなどで人やものと当たってもレンズを守ることができます。
遊園地や観光地に行く時は、特に注意が必要です。
一眼レフ用のレンズフードの種類
一眼レフ用のレンズフードにはいくつか種類があります。
昔は角形のレンズフードもありましたが、現在主流なのは下記の2種類。
- 花形フード
- 円形・丸形フード
あとでご紹介しますが、魚眼や超広角レンズなどは構造上レンズフードがつかないことが多いので、レンズとフードが一体になったものが主流です。
ほとんどのレンズに採用されている『花形フード』
主に標準レンズや単焦点レンズで見かけるのが花形フードです。
ケラレ(周辺に影が映り込む現象)防止もあり、左右には切り欠きが広めに作られています。
形が花のように見えるので、花形フードと呼ばれるようになりました。
望遠レンズに多い『円形・丸形フード』
円形・丸形のフードは、望遠レンズや口径の大きいレンズによく使われています。
円筒型とも呼ばれ、レンズが一回り大きく見えますよね。
無駄な光を極力入れないように望遠レンズになるほど、フードが大きくなります。
レンズフードが別売の場合の選び方
レンズによっては、購入時にレンズフードが付属していないものもあります。
別売ですが、メーカー純正のレンズフードは高いので、買わずにそのまま使っている人も多いです。
でも、レンズフードは画質のためにも必要不可欠なもの。
そこで、レンズフードが別売だった時の選び方をご紹介します。
レンズの口径に合ったレンズフードを選ぶ
レンズには口径が決められているので、レンズフードもレンズの口径を見て選びましょう。
サイズが違うものは付けられません。
純正のレンズフードは、カタログ内に記載があるのでアマゾンなどで買えば安く抑えられます。
主力品などレンズによっては純正同等品が売られていることもあるので、あればさらに安く購入可能。
レンズフードの型番を入れると、レンズによっては出てきます。
魚眼や超広角レンズはレンズフード一体のものが多い
魚眼や超広角レンズはレンズ自体が出目金のように出っ張っています。
そのため、レンズキャップをつけることができません。
代わりに保護として、レンズ一体型のフードがついているものがほとんどです。
この手の特殊なレンズは常にレンズむき出しの状態になるため、こまめにレンズキャップをはめるようにしてください。
移動時にも傷がつく恐れがあるので、注意しましょう。
レンズフードとあわせて持っておきたいカメラグッズ
レンズを保護するのはレンズフードだけではありません。
レンズを守るために、レンズフィルターも必須アイテムです。
フィルターにはいくつか種類がありますが、はじめは透明の保護フィルターを使いましょう。
- NDフィルター(減光する)
- PLフィルター(鮮やかに)
- クロスフィルター(キラキラ)
- ソフトフィルター(ふんわり)
晴れの日でもシャッタースピードが落とせるNDフィルターや空の色を鮮やかに写すPLフィルターは、風景を撮るなら持っておきたいアイテム。
ただ、ある程度慣れてからでも問題はありません。
まずは透明の保護フィルターを使えばOKです。
レンズフードの特徴と役割【まとめ】
レンズフードは見た目の良さをアップさせるだけではありません。
一眼レフの画質向上や保護に必要なものです。
最初にレンズフードがついていたなら、今からでも付けてみてください。
フレアやゴーストの違いもわかりますし、付けていて損することはありません。
効果を知って使っているのと何も知らずに付けているのでは雲泥の差です。
普段撮っている写真の写りが少し変わるかもしれませんね。