一眼レフを持つ1番の魅力、それはレンズ交換にあると言っても過言ではありません。
レンズを変えて全く違う写真が撮れるようになることなんて、購入当初は知りませんでした。
一眼レフを買った時にレンズの違いがよくわからなかったので、この記事では代表的なレンズの写り方や特徴をまとめました。
レンズを変えたいと考えている方には、必ず参考になる内容なのでぜひご覧ください。
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まずはズームレンズと単焦点レンズを覚える
一眼レフの交換レンズには、大きく分けてズームレンズと単焦点レンズの2種類があります。
- ズーム → ズームイン・アウトできる
- 単焦点 → ズームができない
単純な違いはこんな感じですが、決定的な違いは値段と画質の差にあります。
2つのレンズを比較してみました。
項目 | 単焦点レンズ | ズームレンズ |
大きさ | ◎小さい | ◯大きい |
値段 | ◎安い | △高め |
画質 | ◎高画質 | △値段による |
レンズの明るさ | ◎明るい | △暗め |
便利さ | ×自分で動く必要あり | ◎動かなくてもいい |
ズームレンズでも画質がいいものはもちろんありますが、その分値段が高くなってしまいます。
安い値段で画質もこだわりたい場合は、単焦点レンズの方がおすすめです。
一眼レフで使えるレンズ7種類の特徴を詳しく比較
代表的な一眼レフ用の交換レンズを一覧でまとめました。
どんな撮影に向いているかで分類しています。
それぞれ写り方や特徴が異なるので、細かいことはあとで詳しく解説します。
人 | 風景 | 物 | 動物 | |
超広角 | × | ◎ | △ | △ |
広角 | △ | ◯ | △ | △ |
標準 | ◯ | △ | ◎ | △ |
中望遠 | ◎ | × | △ | ◯ |
マクロ | △ | × | ◎ | × |
望遠 | ◯ | △ | × | ◎ |
超望遠 | ◯ | × | × | ◎ |
マクロレンズは、焦点距離によっては人物や風景撮影も可能です。
表内は、中望遠クラスのマクロレンズで評価しています。
超広角レンズの特徴・写り方【風景メイン】
写り方 | 肉眼よりもかなり広く写る |
F値 | 暗くてもOK |
手ぶれ補正 | なくても問題なし |
重さの平均 | 500g〜700g |
初めてのレンズ | × |
焦点距離 | 10mm〜16mm |
注意点 | 画面端が歪みやすい |
暗所撮影はISO感度設定が必要 | |
構図が難しい |
超広角レンズは、パースを効かせた写真を撮ることができる独特なレンズです。
とにかく広い範囲を写すことができるレンズなので、撮影時に自分の足など想像もしていないものが映り込んでしまうことがあります。
使い方に少し癖がありますが、目で見た範囲よりも広く写せてインパクトのある写真が撮れるため、インスタ映えしやすいです。
広角レンズの特徴・写り方【風景・狭い場所】
写り方 | 肉眼よりも広く写る |
F値 | 暗くてもOK |
手ぶれ補正 | なくても問題なし |
重さの平均 | 200g〜500g |
初めてのレンズ | △ |
焦点距離 | 18mm〜28mm |
注意点 | 画面端が歪むこともある |
F値が暗いと室内撮影は難しい | |
大きく写すのには向いていない |
広角レンズは超広角ほどではありませんが、目で見ているよりは広い範囲を写すことができるレンズです。
だいたいの場所であれば、構えればフレーム内におさめることができます。
水族館など人混みで狭いところでは特に活躍します。
標準レンズの特徴・写り方【いろいろ使える】
写り方 | 見たままの景色が写る |
F値 | 明るいほど良い |
手ぶれ補正 | ある方が良い |
重さの平均 | 300g〜600g |
初めてのレンズ | ◎ |
焦点距離 | 35mm〜50mm |
注意点 | 安いズームはぼけにくい |
構図の工夫が必要 | |
APS-Cだと画角に注意 |
標準レンズは、自分が今見ている景色をほぼ見たままに写すことができるレンズです。
一眼レフのレンズの中でも、一番とっつきやすく初心者向けのレンズと言われています。
標準レンズは人物や風景・室内など使う場面が多いため、明るくて手ぶれ補正機能がついているものを選びましょう。
中望遠レンズの特徴・写り方【ポートレート・人物】
写り方 | ぼけやすく、少し離れた距離が最適 |
F値 | 明るいほど良い |
手ぶれ補正 | なくてもOK |
重さの平均 | 500g〜800g |
初めてのレンズ | × |
焦点距離 | 70mm〜130mm |
注意点 | 使うシーンが限られる |
ズームは少ない | |
狭いところは苦手 |
中望遠レンズは、主に人物ポートレートに最適な画角のレンズ。
少し離れる必要があるため、モデルさんとの距離をほどよくとれることからポートレートレンズと呼ばれることが多いです。
テーブルフォトなどの近接撮影は後ろに下がらないといけないため、使い勝手は微妙。
しかし、子供や女性の撮影では全体を写して、背景をがっつりぼかせる最高のレンズです。
マクロレンズの特徴・写り方【花・虫など】
写り方 | 近接撮影向き、MFメイン |
F値 | 明るいほど良い |
手ぶれ補正 | なくてもOK |
重さの平均 | 100g〜700g |
初めてのレンズ | × |
焦点距離 | 28mm〜135mm |
注意点 | 動きものは苦手 |
MFが中心 | |
使う場面は少なめ |
マクロレンズは、花や虫などを大きく写せるレンズです。
止まっているものをじっくりピントを追い込んで撮ることが中心なので、マニュアルフォーカスを使うことがほとんどです。
しかし、90mmくらいのレンズでF値が明るいものであれば、人物撮影などにも十分使うこともできます。
ちょっと手が出にくいレンズですが、標準レンズや中望遠レンズとして買って使うなら一石二鳥ですね。
望遠レンズの特徴・写り方【近寄って撮れない時】
写り方 | 離れた距離から撮れるのでぼける |
F値 | 暗くてもOK |
手ぶれ補正 | 必要 |
重さの平均 | 700g〜1000g |
初めてのレンズ | × |
焦点距離 | 200mm〜300mm |
注意点 | 望遠域は手ぶれしやすい |
近くのものは撮れない | |
暗いレンズが多い |
望遠レンズは主に200mm〜300mmくらいの焦点距離で使うレンズです。
運動会など近くで撮影できない時には欲しいところ。
レンズが暗くても焦点距離が長いため、背景はがっつりぼかすことができます。
近づいて撮れないという特性から、普段撮ることのできないような自然な笑顔の写真に出会える可能性が高いのも望遠レンズならではの魅力です。
超望遠レンズの特徴・写り方【動物メイン】
写り方 | かなり離れたところから撮れてぼける |
F値 | 暗くてもOK |
手ぶれ補正 | 必要 |
重さの平均 | 1000g〜 |
初めてのレンズ | × |
焦点距離 | 400mm〜600mm |
注意点 | レンズが重い |
手ぶれしやすい | |
使う時が限られる |
超望遠レンズは、『バズーカレンズ』と呼ばれる大砲のようなレンズ。
普段使いには向いていませんが、野鳥撮影や飛行機、レース撮影など近づいて撮影できないような場面では大活躍します。
レンズ自体で1000gを超えるものがほとんどなので、使うときはレンズについている三脚座も活用しないと、腕がパンパンになってしまいます。
日頃絶対見ることのできない光景を撮ることができる唯一のレンズと言えます。
魚眼(フィッシュアイ)レンズの特徴・写り方
写り方 | 風景撮影向き、周囲が歪む |
F値 | 暗くてもOK |
手ぶれ補正 | なくてもOK |
重さの平均 | 300g〜500g |
初めてのレンズ | × |
焦点距離 | 4.5mm〜17mm |
注意点 | レンズフードがつかない |
使う場面が難しい |
魚眼レンズは、魚眼のような写り方をし、見ている景色を歪ませて写せる唯一のレンズです。
魚眼でも2種類あり、円周魚眼と対角魚眼があります。
- 円周魚眼 → 円の中に写真を写す
- 対角魚眼 → 画面端だけが歪んで映る
円周魚眼は円の中に写真を写すことができますが、使い方が難しく、どんなときに使っていいかわかりにくい上級者向けのレンズです。
対角魚眼は、よく使われているレンズで写真の両端が盛り上がったように歪んで写ります。
レンズが出っ張っているため、ほとんどの魚眼レンズはレンズフードをつけることができません。
一眼レフで使えるレンズの種類・特徴【まとめ】
レンズは種類も多く、違うレンズに変えるだけで今まで撮れなかったような写真も撮れるようになります。
一眼レフ用のレンズは高いですが、1回買えば長く使うことができて、あとあとの資産になります。
レンズの選び方やコツについては、こちらの記事でより詳しく解説していますのでご覧ください。