一眼レフ買ったのにどうもうまく撮れない時期が僕にはありました。
撮影モードもオートではなく、絞り優先やマニュアルを使っているのに…。
最初からついてくるキットレンズが微妙なのかと思い、調べてみました。
すると、『明るいレンズ』が大切ということを知り、そこから僕のレンズ選びは変わったのです。
この記事では、明るいレンズの特徴や使い方についてわかりやすく解説しています。
今後のレンズの選び方も変わってくるので、一通りご覧ください。
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明るいレンズとは何か?
明るいレンズは暗いところでも明るく写せたり、手ぶれしにくくなるレンズです。
具体的には、F値の低いレンズのことを言います。
キットレンズはだいたいF値が3.5くらいからですが、明るいレンズのF値は1.8や1.4などの数字になってきます。
明るいレンズは、一般的に単焦点レンズに多く、ズームレンズで明るいレンズになると、驚くほど高い値段になってきます。
同じ焦点距離でもF値でレンズの大きさが変わる
F値が小さいほど明るいレンズということはわかっていただけたかと思いますが、1つ注意点があります。
F値の計算方法について、ちょっとご紹介します。
- 焦点距離÷レンズ口径=F値
キヤノンの50mmの単焦点レンズを例にとって、説明してみます。
- EF50mm F1.8 STM
- EF50mm F1.4 USM
レンズ | 焦点距離 | 口径 | F値 |
EF50mm F1.8 | 50mm | 35.7mm | F1.4 |
EF50mm F1.4 | 50mm | 27.8mm | F1.8 |
同じ焦点距離のレンズでも、F値が違うとその分レンズ口径が増えるので、レンズが大きく重くなってしまうということがわかります。
単焦点レンズなら、それほど大差はありませんが、高いズームレンズになってくると結構差が出るので知っておきましょう。
明るいレンズを使うメリット
手持ちレンズを明るいものに変えると、キットレンズでは撮れなかったような写真がわりと簡単に撮れるようになります。
レンズを変えるだけで撮れる写真が変わるので、一眼レフ使い始めのときは積極的に使っていきたいところです。
- 背景を大きくぼかせる
- 手ぶれ補正がなくてもぶれにくい
- 暗いところに強い
- 画質がいい
単焦点レンズは明るくても安くで買えるので、1本持っておいても損はありません。
明るいレンズなら背景を大きくぼかせる
まず、明るいレンズならかんたんに背景をぼかした写真が撮れます。
F2.8以下のレンズを使えば、背景をぼかした写真を撮ることは簡単です。
背景をぼかした写真を撮るには一眼レフの設定も必要なので、撮り方についてはこちらの記事をご覧ください。
レンズが明るいと手ぶれ補正なしでもぶれにくい
一眼レフを使っても手ぶれで失敗することは必ずあります。
ソニーのミラーレス一眼なら、カメラ本体に手ぶれ補正が組まれているモデルがありますが、キヤノンなどはついていません。
レンズに手ぶれ補正がついているものなら心配ありませんが、ついてないレンズもたくさんあります。
F値が低いとシャッタースピードを上げられるので、手ぶれ補正機能を効率的に使えるのがいいところです。
明るいレンズなら夜景や暗いところでも失敗しにくい
明るいレンズは手ぶれしにくいため、夜景や暗いところの撮影に強いのも特徴です。
さすがの一眼レフでも、使用するレンズによっては室内や暗いところの撮影は失敗しやすいもの。
でも、レンズが明るければ暗いところでも明るく写すことができるので、ミスショットも減らすことができます。
室内や暗いところでの撮影方法については、こちらの記事もどうぞ。
ズームレンズに比べて画質がいい
明るいレンズのほとんどは単焦点レンズなので、ズームレンズに比べて高画質です。
ズームレンズと比べると、単焦点レンズは圧倒的に画質がいいです。
その代わり、ズームができないので、自分の足でいろいろ動いて最適な構図を探す必要はあります。
ただ、構図を自分で探すため、いろんなパターンの撮り方がわかったり一眼レフの勉強に最適です。
明るいレンズもデメリットがある?
明るいレンズのデメリットはただ1つで、値段が高いことです。
値段が高いのはズームレンズだけに限った話で、単焦点レンズはそれほど高くありません。
ズームレンズでF2.8以下のレンズは、10万円を超えるものもたくさんあるので、買うのにもちょっと勇気がいりますよね。
高いレンズはなかなか手が出ないので、レンタルしてみるのも1つの選択肢です。
カメラレントは月額制のレンタルサービスで、月3500円〜利用可能。
僕も使っていますが、1ヶ月以上借りることもできるので実際使ってみてから買うこともできます。
【メーカー別】おすすめの明るいレンズ
値段と画質をどちらも両立するためには、ズームレンズではなく単焦点レンズがおすすめです。
やはりズームレンズで明るいレンズを選ぼうと思うと、かなりの出費を覚悟しなければなりません。
それなら、値段を安く抑えて2本単焦点レンズを持っている方が絶対いいですよね。
キャノンとソニーEマウントで値段と画質のバランスがいいと感じた明るいレンズをまとめました。
キヤノンでおすすめの明るいレンズ
キヤノンはレンズの種類も多く、選択肢はたくさんありすぎて迷いますよね。
単焦点レンズとズームで明るいレンズを厳選して、2つご紹介します。
安く単焦点を買うなら『EF50mm F1.8 STM』
キヤノンの撒き餌レンズとして有名な単焦点レンズ。
開放F1.8のスペックで2万円を切る破格で買うことができるので、キットレンズからのバージョンアップに最適です。
APS-Cで使うと画角が80mmと中望遠になるので、そこだけ注意が必要です。
ズームで明るいレンズがいいなら『シグマ 18-35mm F1.8 DC HSM』
シグマ製で開放F1.8で18〜35mmまで約2倍近いズームができる素敵レンズ。
APS-Cだけしか使えませんが、シグマっぽいカリッとした描写が特徴です。
ちょっと重いところはデメリット。
ただ、Kissや80DなどAPS-Cの一眼レフなら、持っていて損はありません。
僕も以前70Dに付けっぱなしにしていたレンズです。
ソニーEマウントでおすすめの明るいレンズ
Eマウントは全体的にレンズが高いので、できるだけ安く買えるレンズを選びました。
ズームで明るく高画質のレンズなら『タムロンA036』
フルサイズにも対応していて、28〜75mmまで使えるF2.8通しレンズです。
同じスペックでソニー純正を選ぶと、SEl2470GMくらいしかありません。
GMだと20万を軽く超えますが、このレンズなら10万以内で抑えられます。
標準から中望遠域まで使えるので、付けっぱなしレンズにも最適です。
値段重視で単焦点を選ぶなら『SEL50F18F』
ソニーEマウントの中では抜群に安いフルサイズ対応の単焦点レンズ。
開放F1.8と明るく、軽いので入門用にもおすすめです。
明るいレンズが向いている場面は?
明るいレンズがその力を発揮する場面は多いです。
中でも、より効果を実感できる撮影シーンをいくつかご紹介します。
- 室内撮り
- 星空撮影
- 夜景写真
- 背景を大きくぼかしたい時
室内や体育館などの屋内で撮影するときや、夜景・星空などを撮りたいときは明るいレンズは必須です。
特に星空を撮りたいときは、レンズ自体が明るくないと星が写らないので、できればF2以下のレンズが欲しいところ。
あと、背景をがっつりぼかしたいときも明るいレンズはおすすめです。
明るいレンズの特徴と使い方【まとめ】
一眼レフ用の交換レンズは、暗いよりも明るいに越したことはありません。
ズームレンズにこだわってしまうと、明るいレンズはかなり高くてなかなか買えませんよね。
そんな時に、単焦点レンズを検討してみてください。
単焦点レンズは安く買えて画質がいいので、1本買っておくだけで長い間飽きずに使い続けることができます。