あなたは自分で撮った写真で感動したことはありますか?
写真でうまい、下手を判断するのは難しいですが、自分で撮った写真でおぉーと感動できたならそれは写真が上手くなっている証拠です。
カメラは撮る角度や使い方、設定の仕方次第で撮れる写真が全然違ってきます。
上手く撮れない原因からコスモスを題材に、撮る角度の違いで写り方がどれだけ違うかを写真つきで解説しました。
カメラが下手くそだと思うのは、これで最後にしましょう!
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カメラがなかなか上達しない6つの原因
いつまでたっても写真が上手くならない、カメラが上達しないというときは必ず原因があります。
私が一眼レフを始めたばかりの頃のことを思い出して、最初にやっていた間違いをもとにカメラの上達を妨げる原因をまとめました。
ある程度、基礎となる知識は必要になってくるのでまずは失敗することが大切です。
フィルムカメラじゃなく撮り直しが何回でもできるので、最初は数を撮るところから始めてみましょう。
オートモードしか使っていない
一眼レフを使っているのにどうもいい写真が撮れないという人に共通しているのは、オートモード(全自動モード)を使っているということです。
よく相談を受ける方も、ほとんどの方がオートモードで撮影されています。
オートモードがなぜダメなのか?
- 明るさが不自然になる
- ぼけ具合を調整できない
- 勝手にフラッシュがつく
およそこんな感じですが、オートモードはカメラ本体が明るさなどの設定項目を自動でしてくれる機能です。
カメラが判断する明るさの基準は、私たちが目で見ている光景よりも暗めになることが多いです。
そのため、そんなに暗くないところでもカメラは暗いと判断するので、内蔵のフラッシュがついてしまったりします。
オートモードだと変に明るく写ってしまったりしてしまうわけですね。
また、一眼レフは背景をがっつりぼかした写真がかんたんに撮れますが、オートモードだと背景のぼけ具合も自分の狙ったぼけ具合にならないことが多いです。
もっとぼかしたいのにぼけないなんてこともよくあります。
なんの設定もなくある程度きれいな写真が撮れるので、オートモードは優秀ですが、慣れてしまうとカメラの設定など基本的な部分がおろそかになってしまいます。
プログラムAEモードについては、オートモードとの違いを別記事にまとめていますので参考にしてください。
手ぶれ写真が多く撮る回数が減る
どれだけ高いカメラを使っていても、手ぶれしていてはどんな写真も台無しです。
一眼レフで手ぶれしてしまう原因は、被写体ぶれと撮影者側のぶれの2つがあります。
初心者のうちに手ぶれしてしまうことが多い場合は、カメラの構え方や設定がちゃんとできていないことがほとんどです。
設定方法などを理解すれば、手ぶれは減らすことができます。
手ぶれについては、『一眼レフで手ぶれしてしまう原因とブレを抑える対策』で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
そもそもシャッターを切ってない・撮影回数が少ない
失敗したくないあまりに写真を撮る回数が少なくなってしまっては意味がありません。
写真は撮っただけ気づくことがあり、カメラ上達への近道になると言っても過言ではないでしょう。
ただ、オートモードだとカメラがほぼ自動で設定を決めてしまうのであまりおすすめではありません。
何枚か撮っているうちに、失敗した写真の共通点がわかってきたり、失敗する理由が見えてくるようになります。
昔のフィルムカメラではないので、失敗した写真はすぐに消すこともできます。
失敗を重ねるためにも、まずは何枚も撮ってみましょう。
失敗した写真も後から見直すことで、あらたに気づくこともあります。
一眼レフではなくスマホでばかり撮っている
スマホの急速な発展によって、一眼レフを持っているのにスマホのカメラで写真を撮っている人が多くなってきています。
私もたまに一眼レフを持っていても、ついついスマホの方で撮ってしまうことがあります。
スマホのカメラでもそれなりの写真が撮れますし、iPhone Xのポートレートモードのように背景をぼかして撮影することもできます。
でも、やっぱり一眼レフで撮る写真とスマホで撮った写真はレベルが違います。
スマホの写真は細かくピントや設定をすることができないため、雰囲気のある写真はなかなか撮れません。
一眼レフならボケの量も好きなように調整できますし、明るさや色味を変えることもできます。
写真の色合いがいつも同じ
一眼レフは、写真の色味をいろんなパターンに変えて撮ることができます。
ホワイトバランスと言って、青みがかった写りにしたり、暖色系の写りに変えたりすることができます。
一発で見たままの色合いで撮れないこともあります。
そんなときでも、ホワイトバランスを変えて撮影することで、同じ写真でも違った写り方で撮ることができます。
決まった構図でしか撮っていない
私も一眼レフを始めたばかりの頃、子供を撮りたくて買ったということもあり、子供をど真ん中に配置して撮りまくっていました。
俗に言う日の丸構図ってやつですね。
子供や花など、被写体をメインにして撮りたい場合は日の丸構図はいいのですが、同じような撮り方ばかりしているとそのうちうーんとなってくる時期がきます。
構図と聞くと、なんだか難しいのでとっつきにくいですが、撮る角度や撮るものをフレームのどこに持ってくるかを変えるだけで実は写真は上手くなりますし、楽しくなってきます。
次章で撮る角度を変えた作例を見ながら、解説していきます。
写真がうまいと言われる撮り方
構図はたくさん種類があって、正解はないと言う人もいますが、ある程度基本となる構図は押さえておきたいものです。
一眼レフを始めたばかりの人が覚えておきたい構図については、別記事にて詳しく実例付きで解説しているので参考にしてください。
まずは正面から撮る
真正面から撮ると、被写体となる花が中心となるので、被写体を際立たせて撮りたい時に最適な構図になります。
ただ、同じ撮り方ばかりしていると変わりばえしない写真になってしまうので、たまには撮る角度を変えてみましょう。
ローアングルに変えて撮る
被写体を下からローアングルで撮影すると、写真に開放感が生まれます。
ローアングルの写真は、そのまま前から写すよりも広く写せます。
また、小さいものでも大きく見せることができるため、よりダイナミックに写すことができます。
花の写真なら、空いた空間に空を一緒に写すことによって、いきいきしたイメージを与えることができますね。
真上から撮ってみる
真上から撮ってみるのも意外にない角度かもしれません。
正面から撮るのは普通ですが、真上はあまり撮っている人を見かけません。
普通の風景を上から撮ろうと思うと、ドローンを使ったりする必要がありますが、身近な風景であれば真上から撮ることもできます。
花全体を写しとることができるので、鮮やかさや力強さをアピールするには最適な構図と言えます。
斜め方向から撮ってみる
斜めから撮ると、空間に広がりができやすくなります。
被写体と空いたスペースに空間を作れるので、広大な風景と一緒に撮るとなお効果的です。
端っこに空間を空けておくと、開放的な印象になるので試してみてください。
被写体にぐっと近づいて撮ってみる
近づいてマクロ的な感じで撮ると、また変わった雰囲気になります。
マクロはめしべなどの細部を写すので、ちょっと変わってきますが、これくらいの撮影距離(20cm〜30cm)でも花の輪郭や色合いを最大限に写すことができます。
1つの被写体だけにピントを合わせれば、背景もボケてより撮りたいものを際立たせることができますね。
引きの構図で撮ってみる
風景写真の醍醐味は、広い画角で見ている風景を広く写せることにあります。
シンプルに離れて撮ると、全体の雰囲気が伝わりやすいです。
普通の角度で撮るよりも、写真のように少し低い視点から撮るとより広く見せることができるので、ぜひ一度やってみてください。
【失敗写真を紹介】上達しない撮り方の例
私が昔に撮った失敗写真の中から、代表的なダメ写真を実例を交えて原因と対策を考えました。
私がよく撮る子供の写真と夜景写真の中から2枚選びました。
被写体がぶれている
神社で子供の写真を撮ったときの失敗写真です。
- レンズ:EF-S18-135mm f/3.5-5.6 IS STM
- カメラ:EOS70D(APS-C)
- 焦点距離:18mm
- 絞り:F8
- シャッタースピード:1/30秒
- ISO感度:ISO1250
曇り空での環境で、シャッタースピードが少し不足していてピンボケ写真になってしまいました。
子供を至近距離で撮るのにF8という意味のわからない設定にしてしまったことが原因ですね。
背景もくっきり写す必要がなさげなので、開放のF3.5で撮っておけばシャッタースピードも上がり、ピンボケにならずに済んだはずです。
その分、シャッタースピードを上げられたらISO感度を下げても良かったかもしれません。
シャッタースピードが速くてイルミネーションがイマイチ
こちらはUSJでクリスマスツリーを撮影した時の失敗写真です。
- レンズ:EF-S18-135mm f/3.5-5.6 IS STM
- カメラ:EOS70D(APS-C)
- 焦点距離:50mm
- 絞り:F8
- シャッタースピード:1/50秒
- ISO感度:ISO6400
よくよく見てみると、きれいなツリーの光源が点になってしまっています。
シャッタースピードが速すぎて光を取り込めていないためですね。
夜景撮影は特にカメラに光を取り込む時間が長ければ長いほどいいんです。
三脚に固定してISOを100くらいに固定、レリーズを使ってシャッターを切ればシャッタースピードも10秒くらいのスローシャッターが切れるので楽々撮影できたはずです。
この写真は三脚とレリーズを使って、シャッタースピードを10秒で撮ったものです。
少し圧縮しているので彩度は落ちていますが、光の写り方がきれいですよね。
写真下手を脱出する撮り方【まとめ】
一眼レフがなかなか上達しない、うまい写真が撮れない方向けに昔の私の悩みをもとに写真下手を脱出する方法を紹介しました。
写真は見る角度や色によって、撮る写真が全く変わってきます。
普段、同じような写真しか撮れていないなら少し視点を変えてみると、また違う世界が見えてきます。
絞り、シャッタースピード、被写界深度などなどカメラ用語は難しく、慣れるまではなかなか理解することができないものです。
一眼レフ上達には、自宅でマイペースでできるカメラの通信講座がベストです。