運動会や発表会、スポーツ撮影などなかなか近くで撮れない場面で活躍してくれるのが望遠レンズのいいところです。
望遠レンズと言うと、遠いところだけを撮るためのレンズと言うイメージがありますが、実はそうでもありません。
Canonは望遠レンズも種類が多く、どれを選べばいいのか迷ってしまうので、Canonの望遠レンズのおすすめを画質・性能と手軽な予算で選んだ6つのレンズを紹介します。
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望遠レンズでないと撮れないシーンがある
一般的に望遠レンズが向いている撮影シーンは、遠くにあるもの・人を写すときです。
- 運動会
- 発表会
- 動物・ペット
- 野鳥
- 鉄道・航空機
広角レンズが遠近感を強調して広く見せることができるのに対して、望遠レンズは反対に圧縮して被写体を引き寄せて撮影することができます。
遠くにある被写体をあたかも近くにあるように写すことができ、グッと引き寄せる構図になるので、背景をがっつりぼかすこともかんたんです。
でも、せっかく望遠レンズを買っても、運動会や発表会などのイベントの時しか使わないと言うのはもったいないです。
子供を撮る時のことを考えてみましょう。
普段家の前で砂遊びをしていたり、自転車に乗っている時に近くではなくあえて遠くから撮ることで、普段なかなか写真に撮れない顔に出会うことができます。
『自然な表情』を撮るには望遠レンズがおすすめです。
大人であればある程度要望を聞いてくれますが、子供はそうはいかないですよね。
そんな時は望遠レンズで少し離れたところから撮ってみると微笑ましいショットがたくさん撮れます。
キヤノン用のおすすめ望遠レンズの比較表
今回おすすめしたいCanon用の望遠レンズを早見表にしました。
全てレンズに手ぶれ補正の機能が付いているものを選んでいます。
値段の比較をするとき、楽天市場は意外に安い値段で売っているショップがあるのでチェックしておくのがおすすめです。
アマゾンに比べて、タイムセールやお得に変えるタイミングが多いので比較検討の際は見てみてください。
レンズ | 実売価格 | 焦点距離 | F値 |
EF70-300mm F4.5-5.6L | 12〜13万 | 70〜300mm | F4-5.6 |
EF70-300mm F4-5.6 | 5〜6万 | 70〜300mm | F4-5.6 |
シグマ 100-400mm F5-6.3 DG |
6〜7万 | 100〜400mm | F5-6.3 |
EF-S 55-250mm F4-5.6 | 1〜2万 | 55〜250mm | F4-5.6 |
シグマ APO 70-300mm | 1〜2万 | 70〜300mm | F4-5.6 |
タムロン SP 70-300mm | 2〜3万 | 70〜300mm | F4-5.6 |
キヤノン用のおすすめ望遠レンズ【画質・写り重視】
画質・性能面で選びたいおすすめの望遠レンズから紹介していきます。
キヤノン純正、サードパーティ製品のシグマ・タムロンの3つのメーカーから厳選しました。
キヤノン EF70-300mm F4-5.6L IS USM
絞り羽根枚数 | 8枚 |
最短撮影距離 | 1.2m |
開放F値 | F4-5.6 |
手ぶれ補正機構 | あり |
フィルター径 | 67mm |
レンズ構成 | 14群19枚 |
焦点距離 | 70〜300mm |
フォーカス | AF/MF |
最大径×長さ | 89×143mm |
重量 | 1050g |
- 市場流通価格:12万〜13万円
- 発売日:2010年11月
- フルサイズ対応:対応
デメリット
デメリットは特にありませんが、他の望遠レンズと比べるとLレンズなので値段が高いことくらいです。
10万円を超えてくるので、パッと買おうとは思えない値段ですよね。
ただ、キヤノン純正のLレンズでこの値段で買えるのは安い方です。
レンズの設計も少し古くなってきており、発売当初からするとかなり値段が下がってきている今が買い時とも言えます。
メリット
キヤノンの高級レンズの代名詞とも言える白のLレンズだけに、レンズにフッ素コーティングがされていたり、防塵防滴設計と性能だけでなく外観の質感も高いです。
Lレンズの中では軽量コンパクトな方で、描写力は他の純正レンズと比べると段違いです。
ピントリングやズームリングのトルクも程よく、ISつきで手ぶれ補正もきき、オートフォーカスも静かで速いことが特徴です。
運動会から航空機の撮影までこれ1本で望遠レンズを使う撮影は全てカバーすることができます。
キヤノン EF70-300mm F4-5.6 IS II USM
絞り羽根枚数 | 9枚 |
最短撮影距離 | 1.2m |
開放F値 | F4-5.6 |
手ぶれ補正機構 | あり |
フィルター径 | 67mm |
レンズ構成 | 12群17枚 |
焦点距離 | 70〜300mm |
フォーカス | AF/MF |
最大径×長さ | 80×145.5mm |
重量 | 710g |
- 市場流通価格:5万〜6万円
- 発売日:2016年12月
- フルサイズ対応:対応
デメリット
値段も安く性能も良いレンズですが、唯一の欠点は付属品が付いていないことです。
このレンズには普通付いているレンズフードとケースが付いていないんです。
レンズフードは別売りで買うと4800円、レンズポーチも別売りで4000円となっており、ちょっと不親切と感じてしまいますね。
あと、値段が安いこともありますが、防塵防滴の設計にはなっていないので取り扱いには少し注意が必要です。
ただ、それを抜いても性能面では素晴らしいレンズです。
メリット
まずLレンズと比べると、画質面では少し劣りますが、軽くて携帯性が良いです。
価格ドットコムのカメラレンズのプロダクトアワード2017で大賞を取っており、レンズの性能についてはお墨付きです。
最新のナノUSMでオートフォーカスも静音・高速となっています。レンズに液晶がついており、距離や焦点距離も表示されます。
設計が新しいレンズなので、機能も盛りだくさんな上にコストパフォーマンスに優れる望遠レンズです。
私が使っているソニーのα7 ⅡにもマウントアダプタのMC-11を使えば、オートフォーカスも速く静かで快適に使うことができます。
値段が安いことから、APS-Cのカメラの最初に買う望遠レンズとして特におすすめです。
シグマ 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM
絞り羽根枚数 | 9枚 |
最短撮影距離 | 1.6m |
開放F値 | F5-6.3 |
手ぶれ補正機構 | あり |
フィルター径 | 67mm |
レンズ構成 | 15群21枚 |
焦点距離 | 100〜400mm |
フォーカス | AF/MF |
最大径×長さ | 86.4×182.3mm |
重量 | 1160g |
- 市場流通価格:6万〜7万円
- 発売日:2017年4月
- フルサイズ対応:対応
デメリット
開放のF値がF5はじまりなので、曇り空など少し暗い環境では使いにくくなります。
オートフォーカスもどちらかと言うと遅めで、一度ピントから外れた時に再度フォーカスを合わせる時に復帰に時間がかかってしまいます。
ただ、100-400mmの望遠レンズではダントツに値段が安いので、許容範囲内のデメリットであるとも言えます。
メリット
ズームリングがキヤノンと同じ方向で純正レンズ慣れしている人には使いやすいレンズです。
オートフォーカスは遅めですが、正確さはあるので使用にそれほどの影響はありません。
画質もシグマならではのシャープな写りで、望遠時もピントが甘すぎることなく扱いやすいです。
値段が安いのに手ぶれ補正がついており、手ぶれ補正の効き具合をダイナミックビュー、モデレートビュー、スタンダードの3つから選ぶことができます。
オートフォーカスも同様に速度優先、標準、品位優先の3つのパターンから選ぶことができ、設定項目が多彩です。
運動会の使用はもちろん、意外に寄れるので花のマクロ撮影なんかにも使える万能レンズです。
キヤノンのおすすめ望遠レンズ【安い・コスパ重視】
より値段重視でできるだけ安い予算で望遠レンズを手に入れたい人におすすめのレンズを紹介します。
値段こそ安いですが、画質や性能が悪いと言うことはなく十分な画質のレンズをチョイスしました。
キヤノン EF-S55-250mm F4-5.6 IS II
絞り羽根枚数 | 7枚 |
最短撮影距離 | 1.1m |
開放F値 | F4-5.6 |
手ぶれ補正機構 | あり |
フィルター径 | 58mm |
レンズ構成 | 10群12枚 |
焦点距離 | 55〜250mm |
フォーカス | AF |
最大径×長さ | 70×108mm |
重量 | 390g |
- 市場流通価格:1万〜2万円
- 発売日:2011年7月
- フルサイズ対応:APS-Cのみ
デメリット
フルサイズに対応しておらず、マニュアルフォーカスができないのがこのレンズのデメリットと言えます。
また、レンズのサイズからもわかる通り望遠レンズの中ではかなり軽量でコンパクトなこともあって、ズームリングのトルクも軽めです。
しっかりとおさえておかないとズームが変わってしまうので、撮影時は少し注意が必要となります。
オートフォーカスのみの設定ですが、望遠レンズでマニュアルで合わせることはそんなに多くはないのでそれほど気にする必要もありません。
ただ、オートフォーカスは速いとは言えないので、激しい動きモノの撮影にはフォーカスが迷うこともあります。
メリット
画質面では値段のわりにコントラストも高く、発色がいい写りをしてくれます。
中望遠域から望遠域まで幅広い焦点距離に対応しているので、いろんなシーンに使える望遠レンズと言えます。
手ぶれ補正がついているので、ブレやすい望遠レンズでも高速で動く被写体(車など)以外であれば問題なく使えます。
レンズが細身でコンパクトなので、カバンに入れて持ち運びしやすくセカンドレンズとしても万能です。
APS-Cユーザーならコスパよく長く使っていけるので、1本持っておいて損はないレンズですね。
シグマ APO 70-300mm F4-5.6 DG MACRO
絞り羽根枚数 | 7枚 |
最短撮影距離 | 1.1m |
開放F値 | F4-5.6 |
手ぶれ補正機構 | あり |
フィルター径 | 58mm |
レンズ構成 | 10群12枚 |
焦点距離 | 55〜250mm |
フォーカス | AF |
最大径×長さ | 70×108mm |
重量 | 390g |
- 市場流通価格:1万〜2万円
- 発売日:2011年7月
- フルサイズ対応:APS-Cのみ
デメリット
値段が安いので仕方ないところもありますが、望遠レンズなのに手ぶれ補正がついていないことがこのレンズの欠点と言えます。
200mmくらいを超えた望遠域になると、手ぶれ補正がないと三脚が必須になります。
手持ち撮影だとシャッタースピードやISO感度を細かく設定してあげないと、手ぶれする可能性が高くなります。
ただ、画質・ぼけに関してはそれほど悪いと言うこともなく、お試しで買う望遠レンズとしては最適です。
メリット
とにかく安いです。モノによっては、単焦点レンズよりも格安の値段で望遠レンズが買えるところは何よりの強みです。
オートフォーカスも音がしたり、速度は遅めですが、屋外使用で高速で動くような被写体でなければそれほど問題もなないです。
望遠レンズには珍しくマクロ機能もついているので、花のように止まっているモノのマクロ撮影にも使えて、値段のわりにいろいろと使える望遠レンズです。
マニュアルフォーカスには対応していないですが、望遠レンズなのであまり気にすることもありませんね。
望遠レンズが欲しいけど、高いし、そんな出番がないし…と言うお悩みをお持ちの方には経済的なので、ぜひおすすめしたい望遠レンズです。
タムロン SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
絞り羽根枚数 | 9枚 |
最短撮影距離 | 1.5m |
開放F値 | F4-5.6 |
手ぶれ補正機構 | あり |
フィルター径 | 62mm |
レンズ構成 | 12群17枚 |
焦点距離 | 70〜300mm |
フォーカス | AF/MF |
最大径×長さ | 82.2×145.2mm |
重量 | 765g |
- 市場流通価格:2万〜3万円
- 発売日:2017年2月
- フルサイズ対応:対応
デメリット
このレンズに関しては、特に大きなデメリットはありません。
あえて言うなら、ズームリングの回転方向がキヤノン純正レンズとは逆であることくらいです。
ただ、使ううちにすぐ慣れるので特に問題はありません。
メリット
前モデルと同じくオートフォーカスは速く、静かに合います。
レンズ前面にフッ素コーティングが施されており、その影響か逆光耐性が高くなっています。
手ぶれ補正のVCは昔のモデルから踏襲していますが、ピタッと止まる旧型と違って、自然に止まる感じにバージョンアップされています。
設計が新しいので、レンズの性能や外観もよりブラッシュアップされていて買い時のレンズです。
画質もよく、コントラスト高めの発色のいい写真が撮れます。
値段が安いですが、キヤノン純正レンズに引けをとらないレベルの高いレンズです。私はこのレンズの旧型を使ってタムロンに惚れました笑
キヤノン用の望遠レンズの比較とおすすめ【まとめ】
望遠レンズは値段も高くてなかなか手が出なさそうと言うイメージがありますが、こう見ると値段もそれほど高くないと言うことがわかっていただけたかと思います。
300mmのレンズでも2万円を切る値段で買えるものもあります。
APS-Cのカメラをお使いであれば、300mmあれば換算450mmくらいまで使えるので、300mmまでの望遠レンズで問題はありません。
反対にフルサイズのカメラの場合は、幼稚園や保育園などの広さなら300mmでいけますが、小学校以上の運動会の広さになってくると、400mmはあった方が使いやすくおすすめです。
望遠レンズが1本あるだけで、普段なかなか撮れない自然な子供の笑顔に出会える機会が増えるのでおすすめですよ。