一眼レフをキットレンズ付きで買うとついてくるのが、標準ズームレンズです。
キットレンズにつくということから、一番使いやすいレンズであるということが何となくわかりますよね。
標準レンズはあなたが目で見ている風景をほぼそのままの感じで写すことができるレンズです。
Canonの一眼レフに使えるおすすめ標準レンズを、画質・性能と予算重視で安く買えるレンズの2つに分けてまとめました。
レンズのチョイスはAPS-Cメインで選んでいますが、フルサイズに対応しているレンズもあるので、表の下の追加情報を参考にしてください。
\レンズのサブスク始まりました/
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キヤノンのおすすめ標準レンズを比較
Canon用のおすすめ標準レンズ7本の値段と簡易スペックを一覧表にしました。
レンズ | 実売価格 | 焦点距離 | F値 | 手ぶれ補正 |
EF24-70mm F2.8L Ⅱ USM | 17〜18万 | 24〜70mm | F4.5-5.6 | × |
シグマ 24-70mm F2.8 DG OS HSM |
13〜14万 | 24〜70mm | F2.8 | ○ |
タムロン SP24-70mm F/2.8 | 10〜11万 | 24〜70mm | F2.8 | ○ |
シグマ 18-35mm F1.8 | 8〜9万 | 18〜35mm | F1.8 | × |
EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM |
4〜5万 | 24〜105mm | F3.5-5.6 | ○ |
シグマ 17-50mm F2.8 | 2〜3万 | 17〜50mm | F2.8 | ○ |
タムロン SP AF 28-75mm F/2.8 |
3〜4万 | 28〜75mm | F2.8 | × |
値段とカタログスペックをトータル的に見ると、平均以上なのがシグマの17-50mm F2.8です。
APS-C専用ではありますが、3万以内で買えてズーム全域でF2.8通しというスペックを持っています。
フルサイズユーザーや画質を気にする方はLレンズが間違いないですが、いかんせん値段がものすごく高いので、フルサイズ対応のシグマやタムロンのレンズの方が手は出やすいです。
画質と性能で選ぶキヤノンのおすすめ標準レンズ
どうせ買うなら高画質でレンズ性能の高いものがいい!というあなたにおすすめしたい標準レンズを紹介します。
キヤノン純正、サードパーティレンズで有名なシグマとタムロンの3つのレンズメーカー別におすすめレンズを選びました。
キヤノン EF24-70mm F2.8L II USM
絞り羽根枚数 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.38m |
開放F値 | F2.8 |
手ぶれ補正機構 | なし |
フィルター径 | 82mm |
レンズ構成 | 13群18枚 |
焦点距離 | 24〜70mm |
フォーカス | AF/MF |
最大径×長さ | 88.5×113mm |
重量 | 805g |
- 市場流通価格:17.5万〜18.5万円
- 発売日:2012年9月
- フルサイズ対応:対応
デメリット
高級レンズの代名詞であるLレンズですが、レンズの外観を見ると、大口径のレンズでありながら付属するレンズフードが小さく見た目のバランスが少しもったいなく感じます。
レンズのスペックが高いのに、手ぶれ補正機能がついていないことも残念な点です。
ただ、レンズが明るいことと子供の撮影に使う場合は被写体ブレが多いので、使うシーンによってはシャッタースピードを上げられるこのレンズは手ぶれ補正がなくても問題はありません。
メリット
旧型からIIへバージョンアップしていますが、解像感がずいぶんと改良されています。
子供撮り用から風景写真まで幅広く使える万能レンズです。
シグマ 24-70mm F2.8 DG OS HSM
絞り羽根枚数 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.37m |
開放F値 | F2.8 |
手ぶれ補正機構 | あり |
フィルター径 | 82mm |
レンズ構成 | 14群19枚 |
焦点距離 | 24〜70mm |
フォーカス | AF/MF |
最大径×長さ | 88×107.6mm |
重量 | 1020g |
- 市場流通価格:13万〜14万円
- 発売日:2017年7月
- フルサイズ対応:対応
デメリット
重量が1kgを超えているため、このクラスの標準ズームレンズとしては重いです。
82mmの大口径レンズでフルサイズ対応、F2.8通しなので仕方ないところもありますが、長時間持ち歩くには1kg超えの重量は肩にくるかもしれません。
ストラップを首かけではなく、肩掛けのものに変えるなど持ち運び時の負担を減らすことも意識しておきたいところです。
メリット
F2.8通しでフルサイズに対応する標準ズームレンズとしては、値段も安め。
ぼけがきれいで風景だけでなくポートレート撮影用にも使えます。
開放ではふんわりとした柔らかい印象のぼけを出してくれ、絞ればカリッとしたシャープな写りをしてくれる使い勝手のいいレンズです。
タムロン SP24-70mm F/2.8 Di VC USD G2 A032
絞り羽根枚数 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.38m |
開放F値 | F2.8 |
手ぶれ補正機構 | あり |
フィルター径 | 82mm |
レンズ構成 | 12群17枚 |
焦点距離 | 24〜70mm |
フォーカス | AF/MF |
最大径×長さ | 88.4×111mm |
重量 | 905g |
- 市場流通価格:10万〜11万円
- 発売日:2017年9月
- フルサイズ対応:対応
デメリット
レンズ単体で1kg近くの重量なので、このクラスの標準ズームレンズとしては重いですが、フルサイズ対応でF2.8通しのレンズと考えれば許容範囲内。
タムロンならではでズームリングの回転方向がキヤノン純正と反対ですが、これも慣れると大した問題にはなりません。
メリット
このレンズの魅力はフルサイズ対応のF2.8通しレンズであることと、強力な手ぶれ補正のVCがついていること。
F2.8通しで明るいことに加えて、タムロンの手ぶれ補正はかなり強力で、室内や暗いところでもかなり使えるレンズです。
逆光耐性も強く、晴天時から薄暗い場所までシチュエーションを問わず、どんなシーンでも使いやすく、フルサイズ対応レンズで考えると、コスパも良いところが売りですね。
特にあちこち走り回る子供を撮るのには必須のレンズと言えるでしょう。
シグマ 18-35mm F1.8 DC HSM
絞り羽根枚数 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.28m |
開放F値 | F1.8 |
手ぶれ補正機構 | なし |
フィルター径 | 72mm |
レンズ構成 | 12群17枚 |
焦点距離 | 18〜35mm |
フォーカス | AF/MF |
最大径×長さ | 78×121mm |
重量 | 810g |
- 市場流通価格:8万〜9万円
- 発売日:2013年6月
- フルサイズ対応:APS-Cのみ
デメリット
APS-C専用レンズの標準ズームとしては、値段が高め。
少し手を伸ばせばフルサイズ対応のレンズが買えるくらいの値段ですが、広角18mmから24mm、28mm、標準35mmまで4本のレンズをこのレンズ1本で兼ねられる点はありがたいです。
4本分のレンズを持ち運べて10万円を切っているので考え方によっては、かなりお買い得ですよね。
メリット
ズーム全域でF1.8通しと驚異的な明るさを持ったAPS-Cでは唯一無二の標準ズームレンズ。
手ぶれ補正がついていませんが、レンズの明るさでシャッタースピードを調整できるので、初心者でも手ぶれ補正いらずできれいな写真かんたんに撮れます。
ピントの精度も良好で、開放ではがっつりぼけるが、1段くらい絞れば解像度が高くなりカリッとした気持ちのいい描写。
撥水・防汚コートがされているので、雨天や水辺での利用も問題なくできて、アウトドアにも使える万能レンズです。
値段が安いキヤノンのおすすめ標準レンズ
ここからは性能よりもとにかく安い標準レンズが欲しい!という方向けに値段重視で選んだおすすめ標準レンズを3本紹介します。
値段こそ安いけど、画質や性能面でできるだけ良いものを中心にセレクトしました。
キヤノン EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM
絞り羽根枚数 | 7枚 |
最短撮影距離 | 0.4m |
開放F値 | F3.5-5.6 |
手ぶれ補正機構 | あり |
フィルター径 | 77mm |
レンズ構成 | 13群17枚 |
焦点距離 | 24〜105mm |
フォーカス | AF/MF |
最大径×長さ | 83.4×104mm |
重量 | 525g |
- 市場流通価格:4万〜5万円
- 発売日:2014年11月
- フルサイズ対応:対応
デメリット
広角端24mmの時の解像感が少し甘めで、画質がそれほどシャープに映らないという口コミが多くありました。
開放でもF3.5なので、ぼけ感も出にくく、背景をぼかした写真を撮るために買うレンズではありません。
ぼけの強いレンズが欲しい場合は、単焦点レンズを買えばいいので、このレンズはズーム域の広さを生かしたお散歩や旅行レンズに使うといいですね。
メリット
旅行などレンズをこまめに交換している暇がない時などは、24-105mmの幅広い焦点距離をカバーしているこのレンズは便利です。
STMでオートフォーカスもほぼ無音で、ピントが合うのもかなり速いので、静止画だけでなく動画撮影でも威力を発揮してくれます。
強力な手ぶれ補正もついているので、初心者にも扱いやすいレンズです。
キヤノン純正レンズにしては値段も安く、逆光にも強いので1本持っていたら損はないですね。
シグマ 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
絞り羽根枚数 | 7枚 |
最短撮影距離 | 0.28m |
開放F値 | F2.8 |
手ぶれ補正機構 | あり |
フィルター径 | 77mm |
レンズ構成 | 13群17枚 |
焦点距離 | 17〜50mm |
フォーカス | AFのみ |
最大径×長さ | 83.5×91.8mm |
重量 | 565g |
- 市場流通価格:2万〜3万円
- 発売日:2010年6月
- フルサイズ対応:APS-Cのみ
デメリット
オートフォーカスの速度は決して早くなく、稀に音がするときがあります。
シグマのレンズ調整ができるUSBドッグに対応していません。
値段を考えると仕方ない点も結構あるので、どこを優先するかがはっきり決まっている方にはおすすめの入門レンズです。
メリット
3万円以内でF2.8通しの標準ズームレンズが買えるのはこのレンズだけです。
また、17mmから50mmまでとズーム域が広いので、広角端では広角レンズのように扱えて、望遠端では標準レンズとしての描写を楽しむことができます。
値段のわりに解像度も高く、写りはシグマらしいカッチリした感じです。
タムロン SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical (IF) MACRO A09
絞り羽根枚数 | 7枚 |
最短撮影距離 | 0.33m |
開放F値 | F2.8 |
手ぶれ補正機構 | なし |
フィルター径 | 67mm |
レンズ構成 | 14群16枚 |
焦点距離 | 28〜75mm |
フォーカス | AFのみ |
最大径×長さ | 73×92mm |
重量 | 510g |
- 市場流通価格:3万〜4万円
- 発売日:2003年4月
- フルサイズ対応:対応
デメリット
オートフォーカスの作動音が大きめですが、動作自体は早く神経質な人でなければ使用に問題はありません。
レンズが明るいのでそれほど必須ではありませんが、手ぶれ補正がないんです。
逆光撮影でオートフォーカスが迷いやすいので、逆光時の撮影ではマニュアルフォーカスに変えるなどの工夫が必要になります。
メリット
フルサイズ対応のF2.8通しの標準ズームレンズなのに、4万円以内で買えるコスパの良いレンズです。
玉ぼけも出て、画質も必要十分なレベルで、値段のわりにはいい仕事をしてくれるという声が多くありました。
キヤノン純正の大三元レンズを買えなくても、フルサイズでF2.8通しのズームレンズが買えるので、お得ですね。
高級レンズを買う前の練習用と割り切って買ってみるのもありです。
標準レンズの特徴を知って使いこなそう
標準レンズとは焦点距離が28mm〜70mmくらいまでのレンズを言います。
人間の見たままの視界をそのまま写真に写すことができる焦点距離をカバーしています。
くせもなく、一番使いやすいレンズです。
一眼レフの交換レンズ全般に言えることですが、イメージセンサーでカメラの焦点距離が変わってきますので、下記を参考にしてください。
レンズ / センサーサイズ | マイクロフォーサーズ(×2.0) | APS-C(×1.5) | フルサイズ |
---|---|---|---|
広角レンズ | 20mm〜48mm | 15mm〜36mm | 10mm〜24mm |
標準レンズ | 56mm〜140mm | 42mm〜105mm | 28mm〜70mm |
望遠レンズ | 200mm〜1200mm | 150mm〜900mm | 100mm〜600mm |
同じ標準レンズでも、画角によってはAPS-Cのカメラでも標準ではなく中望遠になってしまうこともあります。
一般的に50mmのレンズは標準レンズと言われますが、あくまでフルサイズのカメラの話です。
APS-Cより小さいカメラでは中望遠になってしまうことを覚えておきましょう。
APS-Cのカメラの場合は、24mm〜50mmくらいの画角が標準レンズの範囲になるので、購入前に注意が必要です。
標準レンズは多くのシーンに使える万能レンズ
標準レンズは見たままの範囲を切り取ることができるので、一眼レフ初心者にも扱いやすいレンズです。
具体的にどんな場面で使いやすいのかをまとめてみました。
- 子供の写真
- 風景写真
- テーブルフォト
- 旅行のスナップ写真
だいたいどんな場面でも使えますが、広角レンズと違って周辺の歪みも出にくく、直線的な写真を撮ることが得意なレンズです。
風景写真はもちろん、子供の写真を撮るのが一番使いやすい画角です。
風景写真も全然撮れますが、どうしても広大な雰囲気を伝えようとすると、広角レンズや超広角レンズの方が向いています。
標準レンズは明るいレンズを選ぶと幸せになれる
おしゃれなカフェなどへ行った時に料理の写真を撮ったりするのにも標準レンズがおすすめです。
それなりに寄って撮影する事もできますし、F2.8以下の明るいレンズであれば背景をぼかしておしゃれな雰囲気に撮る事もできます。
標準レンズは初心者から上級者まで使いやすく、応用の効くレンズです。
選ぶときはなるべく明るいレンズを選択すると、さらに幸せになれます。
F2.8以下の明るいレンズなら、単焦点レンズばりに背景をぼかすこともできますし、絞れば風景写真にも使える万能レンズです。
背景をぼかした写真も、標準の明るいレンズを1本持っていれば簡単に撮れます。
キヤノンでおすすめの標準レンズ【まとめ】
一眼レフをはじめたての初心者でも扱いやすい明るい標準レンズを中心にセレクトしました。
一眼レフを買った時についてくるキットレンズは、だいたいが暗いレンズが多く、設定を上手くしてやらないとなかなかいい写真は撮れないことが多いです。
使い道の多い標準レンズは特に、レンズ自体の明るさが命。
他のレンズのおすすめもこちらから参考になさってください。
EF24-70のF値間違えてますよ
すいません、気付きませんでした!
修正しました!ありがとうございます!
今後ともよろしくお願いいたします。