一眼レフを買ったらそのうち聞くようになるのが、標準レンズ。
標準という言葉通り、一眼レフを練習する上で一番大切と言われるレンズです。
どんなレンズよりもまず優先して使うべきレンズと言われています。
この記事では、標準レンズの特徴や使い方からおすすめレンズをまとめました。
一眼レフを持っている人なら必ず1本は持っている標準レンズについて、詳しくご紹介します。
標準レンズとはどんなレンズ?
標準レンズは人間の目で見た景色をそのまま写せるレンズと言われています。
広角や望遠レンズになると、見ている景色をそのまま写すのは難しいです。
しかし、標準レンズで写せば肉眼で見ている景色とほぼ同じように撮ることができます。
標準レンズの焦点距離の目安
レンズには焦点距離がありますが、一般的に標準レンズは50mmくらいのものを指します。
レンズの名前に書いてあるOOmmのところの数字が50mm近くになっていれば標準レンズということです。
焦点距離による写り方の違いは、こちらの記事にまとめています。
APS-Cのカメラは焦点距離が変わるので注意
ただ、レンズに記載されている焦点距離はあくまでフルサイズで使った時のものです。
35mm換算というややこしい言葉があり、一般的にレンズはフルサイズのカメラが基準になっています。
EOS Kissやα6000系などのAPS-C機種は、焦点距離が変わります。
- キヤノン → 焦点距離×1.6
- その他 → 焦点距離×1.5
50mmのレンズをEOS Kiss X8iで使うと、焦点距離は80mmとなります。
昔僕が買って失敗したので、あなたがAPS-Cユーザーの場合は覚えておいてください。
標準レンズが向いているシーンや場面
標準レンズは肉眼に近いイメージで写すことができます。
そのため、どんな場面でも使えることが多い万能レンズです。
ただ、野鳥とか運動会など遠い距離で撮るときは、望遠レンズを使いましょう。
基本的には日常を写す時に便利で、とっさに撮りたい場合は使いやすいレンズです。
被写体が離れておらずそれなりに近い時
標準レンズの焦点距離は、28〜50mmが目安です。
実際にズームレンズで覗いてみるとわかりますが、結構近くが写ります。
特に、小さい子供と遊ぶ時にはちょうどいい距離感です。
近すぎず離れすぎないベストな距離を保ちやすいので、僕も普段はよく使っています。
スナップ写真や日常を写したい時
街中のスナップ写真にも、標準レンズは使いやすいです。
近くで撮ることもできますし、離れて撮ってもOK。
- おしゃれな建物
- オブジェ
- 料理
- 人物撮影
標準のズームレンズなら、レンズ1本あればいろんな写真が撮れて便利です。
標準レンズの選び方と注意点
標準レンズの選び方を昔の失敗談をもとにご紹介します。
望遠レンズと比べると安いですが、そうコロコロ買い換えるわけにはいきません。
1本買って長く使っていけるように、標準レンズの選び方をまとめました。
APS-Cモデルなら30mmを目安にする
APS-Cのカメラで使うとイメージセンサーの違いから、焦点距離が長くなります。
フルサイズやAPS-Cのセンサーのことは、こちらの記事をご覧ください。
APS-Cのカメラで使うなら、30mmのレンズを選びましょう。
そうすれば、フルサイズ換算で45〜50mmになります。
ちなみに、僕が初めて買ったレンズは50mmだったため、70Dでは80mmになってしまいました。
好きな焦点距離がわからない時はズームレンズが便利
自分がよく使う焦点距離が偏っているなら、そのレンズを選びましょう。
35mmをよく使うなら、35mmのレンズを選べばOKです。
ある程度撮っていると、無意識のうちに心地いいところが見つかります。
焦点距離がバラバラだったり、わからなかったりする時は、ズームレンズを選べばOKです。
できるだけ明るいレンズを選ぶ
標準レンズはいろんな場面で使いやすいレンズです。
どんなシーンでも使えるように、明るいレンズを選んでおくと後々長く使えます。
明るいレンズについては、別記事に詳しくまとめました。
標準レンズの使い方とカメラの練習方法
標準レンズは一眼レフの練習にもよく使われています。
効果的な標準レンズの使い方や、カメラの練習方法をまとめました。
せっかく買ったのに、使う時がないのでは意味がありません。
まずは、外に持ち出す癖をつけておきましょう。
晴れた日にいろんな場所でたくさん写真を撮る
標準レンズだけに限りませんが、晴れた日は一番撮影しやすい条件です。
不用意にISO感度を上げすぎたりする心配もありません。
室内とか暗いところは難しいから、まずは屋外がベストです。
オートモードを使っている方は、プログラムAEモードを使ってみてください。
直感的に絞りやシャッタースピードのことがわかるので、おすすめです。
自分がよく使う焦点距離を把握する
ある程度写真を撮っていると、自分の好みの焦点距離がわかってきます。
わからない場合は、Lightroomなどの写真管理ソフトを使えばOKです。
最近の月額制なら、毎月980円で使えるのでお得。
僕の場合は55mmがドンピシャで多いので、標準レンズをよく使っていることがわかります。
次にレンズを買うときも、普段使っている焦点距離のものを選んだ方がいいですよね。
焦点距離が決まっているなら単焦点レンズに変えてみる
ある程度焦点距離の好みがわかれば、ズームレンズにこだわる必要はありません。
ズームレンズは便利ですが、画質や値段面ではイマイチです。
そんな時に便利なのが、単焦点レンズです。
単焦点レンズは焦点距離が固定されており、値段も安く画質は一番いいレンズ。
自分で動く必要があるため、カメラの練習にももってこいなんです。
買って損しなかったおすすめの標準レンズ
僕が今まで買って使ってきたレンズの中から、これはよかったなと思える標準レンズをご紹介します。
キヤノンとソニーのEマウントしか使ったことがないので、2つのマウントで選びました。
ニコンや他のメーカーのレンズは、LINE等で相談いただければと思います。
キヤノンの標準レンズ
キヤノンはレンズがたくさんありますが、APS-Cで使うなら値段と画質のバランスの取れたシグマのレンズが最強でした。
ズーム全域でF1.8通しの標準ズームレンズです。
シグマっぽいカリッとしたシャープな描写で、ピントが合ったところはかなり細かく解像してくれます。
ちょっと重いのがたまにキズですが、レンズ1本で広角〜標準まで使えて便利。
APS-C専用なので、フルサイズの場合は24-105mm F4 DG OS HSMが一番安くおすすめです。
ソニーEマウントの標準レンズ
ソニーのEマウントの標準レンズは、純正で買うとかなりのお値段がします。
少しでも安くいいものをと思い、調べて買ったのがタムロンのレンズ。
同じスペックの標準ズームをソニーで買うと、SEL2470GMになります。
G Masterというだけあり、びっくりするくらい高いです。
外観や使ってみた感想は、『【実機レビュー】タムロン 28-75mm F/2.8 Di III RXD』をご覧ください。
標準レンズの特徴と使い方【まとめ】
標準レンズは画角的にも一番使いやすく、カメラの練習にも最適なレンズです。
28〜70mmくらいまでのズームレンズであれば、近くても少し離れても撮れます。
よく撮る焦点距離が決まっているなら、単焦点レンズを買うのも1つの選択肢。
高いズームレンズを無理して買うよりも、簡単に満足度を得られます。
普段使いから旅行まで幅広く使える標準レンズ、ぜひ試してみてくださいね。